第20話 親も子も結局心知らず
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木や動物を媒介にしただけであれだけの強さを持つジュエルシードが人間を媒介にした場合、その強さは計り知れない物となる。
そうなれば現状の銀時達では手に負える代物ではなくなってしまう事になってしまうのだ。
しかも、悪い話はそれだけではなかった。
「更に悪い事に、ジュエルシードは近くに居れば居るだけ互いに共鳴し合うと言う性質を持っているんです。ですが、このジュエルシードだけはその波長に反発し、拒絶しているんです」
「波長に反発する。そりゃどう言う意味になるんだぁ?」
「その場合、殆どのジュエルシードが波長に反発する物を異分子と認定し、全力で排除しようと動き出します」
早い話がなのはの体内にあるジュエルシードを強制的に排除しようと全てのジュエルシードが血眼になって動き出す事となる。そして、運悪くその付近に居た場合。最悪起動したロストロギアに殺されてしまうと言う危険性すらあるのだ。
「そっか、だからあの時木の化け物が襲い掛かってきたり犬のお化けとかが話しかけて来たりしたんですね」
「話し掛ける?」
「はい、私聞いたんです。何故、お前は起動しないんだ? って」
「そんな、ロストロギアの言葉を聞けるなんて、あり得ないわ」
なのはの言い分に女性は心底驚きを見せる。しかし、その手の技術に疎い連中はさっぱり分からない事でもあった。
「どう言う事だ? あの化け物達の言葉が聞けるのは変なのか?」
「本来、ロストロギアとの対話は愚か、言葉を聞く事事態出来ないんです。でも、彼女はそれが出来る。これも、彼女の体内にジュエルシードが入り込んだ際に身についた能力なのかも知れませんね」
「だとしても、このまま地上に居たんじゃ危険極まりないって話だな」
まだ地上にはジュエルシードが幾つか残っている。その状態でなのはを地上に降ろすのは極めて危険に近い行為だ。
それならば、いっそこの中で保護して貰った方が格段に安全と言える。
「ま、何はともあれだ。俺達としちゃあの厄介な代物をどうにかして取り除きたいんだが、現状じゃ方法がないってんだな」
「残念ですが、今の私達にはあれを取り除く方法がないんです。ですが、必ず何とかしてみせます。そして、貴方達の身の安全も保障します」
こんな事態になってしまったのも言ってしまえば管理局の管理不手際から来た事態に他ならない。それに、このまま放っておけば銀時達は地上へと降りてしまう。無論、現状の銀時達ではロストロギアと戦う術などなく、返って危険な目にあってしまうのは明白だ。
「以降のジュエルシード回収はこちらに居るクロノ・ハラオウン執務官が中心に行います。貴方方は暫くの間はこの艦内で待機して貰いますが、構いませんか?」
「その事なんだけどよぉ。俺等がこの世界に来てから妙に体が
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