第20話 親も子も結局心知らず
[1/15]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
激闘を繰り広げていた森林地帯から一変し、視界一面に映りだすのは機械で作られた人工物の類で埋め尽くされていた。見渡す限り一面の機械、機械、機械、奇々怪々……一文字誤字があった気がするが其処はスルーしていただきたい。
とにかく、先ほどの自然物から一変して人工物の場所へと銀時達は移動してきたのである。
「おいおい、インディージョーンズの次はスターウォーズですかぁ? 俺等はさしずめジェダイの騎士ですかぁこのヤロー!」
移動するなりいきなりな発言であったりする。しかも、その内容が確実に昨今の二十代には分かり辛そうな内容だったりするのでツッコミし辛いと言う難点もあるようで。
「銀さん、どうやら此処はあの時空管理局って組織の所有する施設みたいですよ。やりましたね! 遂に僕達の長い旅の目的地に到着したみたいじゃないですか!」
「やったネ! これで私達元の世界に帰れるネ! 元の激強神楽ちゃんに戻れるネ!」
隣に居る新八と神楽は揃ってはしゃぎたてている。確かに今回の異世界騒動の目的は時空管理局との接触にあった。しかし、ただ接触するだけでは意味がない。もう一つ別の目的があるのだ。
その事を銀時は忘れてはいない。
「バカヤロー、何浮かれてんだテメーらはよぉ!」
相変わらずテンションが低いのだが、それでも芯の入った声で銀時は浮かれる二人を戒める。
それを聞き、新八は浮かれていた自分に恥を感じた。そうだ、僕達が此処に来たのには目的があったのだ。それを果たす前に浮かれるなんてどうかしている。
そう思いながらも、新八はそんな自分達を戒めてくれた銀時を何処か凄い人だと再認識していた。
「良いかテメーら! 何としても時空管理局からたんまり謝礼もしくは賠償金をせしめるんだ! もしくはあの執務官を何としてもゲットするぞ! あのガキぁ確実に出世するタマだ。間違いなく玉の輿になるなぁ確実だからよぉ」
前言撤回! やっぱりこの男は駄目人間であった。結局金の事と自分の事しか眼中にない自己中心的な男なのであった。
「銀ちゃん、そんな事よりなのはは大丈夫アルかぁ?」
「さぁなぁ、その結果を聞く為にもこうして俺達ぁ此処で待たされてるんだろうが」
言い忘れていたが、今銀時達が居るのはこの人工物で彩られた場所に位置する通路内に設置された長椅子に腰掛けていた。
そして、その三人の目の前には解読不能の文字で何かが刻まれていた。まるでミミズが合わさったような不可思議な文字であった。江戸ではまずお目に掛からない文字である。
後に聞いた話だが、この部屋はどうやら医務室と読むようだ。そして、クロノにより保護されたなのはは体内に異変を察知され、そのままこの部屋で精密検査を受けている真っ最中のようだ。
その間、此処で一同は待ち惚
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ