第19話 マヨネーズとタルタルソース、どっちが好み?
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る。それも、この若さででだ。
見ての通り近藤はおっさんだが、このクロノと言う少年は見るからに明らかに十代前半に見える。それだけでもかなりの出世頭とも言えるだろう。
それを悟った時、銀時の顔が歪に歪み出したのを新八は見逃さなかったのである。
「それにしてもクロノ、お前一体さっきまで何処行ってたんだ? たしかお前等俺達よりも先に降りてた筈だよなぁ」
「はい、実は結界内で迷い込んでた子を保護してて、それで遅くなってしまったんです」
「迷い込んだ子? それって、もしかして茶色の髪で両端がちょんって伸びてる9歳位の女の子の事かな?」
「はい、そんな感じの子ですよ」
正にドンピシャだった。どうやらなのはは一足先に彼の手引きで時空管理局に保護されたようだ。となればもう彼女が危険に晒される心配はないだろう。ほっと安堵する新八を他所に、突如銀時がクロノに近づき彼の肩に手を回し始める。
「ところでクロノくぅん?」
「は、はい、何でしょうか?」
いきなり変な口調になった銀時に一抹の不快さを感じたクロノは苦笑いを浮かべながら銀時を見る。その銀時の顔と言えば酷くニヤニヤした面持ちになっていたのは言うまでもない。
「お宅、彼女とか居るのぉ?」
「いぃ! いきなり何聞き出すんですかぁ?」
「いやさぁ、実は今家でお宅と釣り合いそうな良い子が居る訳よぉ。そんでさぁ、その子について色々とお父さんとお話しないかなぁって思ってさぁ」
「は、はぁ……」
下手に断ると何されるか分かったもんじゃない。クロノはそのまま銀時の話を聞かされる羽目になる。かと思われたその刹那だった。
「そうはさせるかこの駄目人間があああぁぁぁぁ!」
雄叫びと共に急遽不死鳥の如く蘇ったフェイトがバルディッシュの閃光をそのまま銀時の眉間に深く突き刺した。深く突き刺さるその刃を中心に傷みが広がりだす。
「いだだだだああああああああああ! 何すんだよこの変態女ぁぁぁ!」
「うっさい! 勝手に私のなのはを嫁に出すな!」
「何時家の屋台骨がてめぇの物になった! あいつはてめぇの所有物じゃねぇんだよゴラァ!」
「所有物じゃない! 私の嫁だぁぁ!」
「言っちゃったよ! この子ったらとんでもない百合発言しちゃったよ! 女が嫁貰える訳ねぇだろうが! そう言うのはなぁ、股間に穢れたバベルの塔を建築してから言えってんだよボケがぁ!」
突き刺さっている刃を強引に引き抜きながらも銀時は叫ぶ。まぁ、昨今において女性同士の結婚や男性同士の結婚が出来ない訳ではない。まぁ多少無理はあるが不可能な話ではないのだろう。
が、それを堂々と言われると流石に引いてしまうのだが。
「大体、てめぇみたいな変態女に家の娘はやらねぇよ! 家の娘はたったいまから此処に居るク
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