第19話 マヨネーズとタルタルソース、どっちが好み?
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「無事でしたか? 皆さん」
上空から声がした。その声の主は銀時達を無視してそのまま土方達の前へと降り立った。
現れたのは少年だった。紺色のショートへアーに黒い無骨な衣服を身に纏い、手足には甲冑にも似た感じの装備が取り付けられている。そしてその手には、あのフェイトと同じように杖が持たれていた。外観は違うがこれは明らかに杖の類だ。その風貌の少年が土方達の前に降り立ったのだ。
「あぁ、助かったぜクロノ。危うくこの化け物達に食われる所だったぜ」
「すみません、少々此処の化け物相手にてこずってしまった物で」
「なぁに、結果オーライだ。俺等にゃ外傷はないんだし問題ねぇよ」
「そう言って貰えると助かります」
「あのぉ……」
いい加減自分達が会話に参加出来ないのに腹立たしさを感じ出した銀時が主室の声を掛ける。その声を聞いた少年が銀時達の方を振り向いた。
「はい? 何でしょうか」
「話の腰折るみたいなんだけどさぁ。お宅誰?」
いきなりな発言であった。その発言に少年は少々戸惑いを見せる。まぁ、いきなりそんな風に尋ねられたら誰でも驚くのは明白だろうが。
「えっと、貴方達は土方さん達のお知り合いか何かですか?」
「あぁん? 誰があんなマヨラーの知り合いになんかなるかよ! 俺ぁなぁ、天下の万事屋銀ちゃんのオーナーの坂田銀時。そしてその片腕の神楽とその他大勢だコノヤロー!」
明らかに新八、ユーノ、定春は省いた発言であった。その発言を聞き、後ろで暴れ回る一人と二匹が居たが此処は遭えてスルーして貰いたい。
とにかく、銀時のそれを聞き、少年は納得したかの様に手を叩く。
「なる程、貴方方があの万事屋さん達でしたか。申し訳ありませんでした。僕は時空管理局執務官を勤めておりますクロノ・ハラオウンと言います」
「へ? 時空管理局、執務官? 何それ?」
聞き覚えのない類の言葉に首を傾げる銀時。少なくとも時空管理局と言うのなら聞いた事がある。だが、執務官と言うのは聞いた事がない。初めて聞く言葉だ。
「え、えぇっと……クロノ君だったっけ? その執務官ってさぁ、どれ位偉いのぉ?」
「え? えぇっと……どれ位って聞かれると、僕も困るんですけど……」
銀時の問いにクロノは腕を組んで必死に考え出し始める。どうやら本人自身あんまり自覚してなかったようだ。だが、そんなご大層な肩書きなのだからきっと相当偉い役職なのだろう。
「旦那ぁ、それはつまり真選組で言やぁ近藤さん位の位置だと思いまさぁね」
「え? マジ! あのゴリラとほぼ同じ位に居るのこの子!?」
沖田のその言葉に銀時は目を見開く。近藤の位置は局長。つまり真選組を纏め上げるいわば一番偉い位置に当る。それとほぼ同じ位にこの少年は居ると言う事にな
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