第19話 マヨネーズとタルタルソース、どっちが好み?
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ちゃっただけなんだよ! ってか、あんたまで私の事犬娘って言うんじゃないよ!」
どうやら江戸の者達の中でアルフの名前=犬、と言う図式が出来上がったようだ。そして、同時にフェイトが馬鹿で百合っ娘の変態、と言う図式までもが出来上がってしまったようだ。
「土方さん、そんな風に言ったって駄目でさぁ。此処は俺に任して下せぃ。ちょちょいと弄くりゃ忽ちその変態女も目を覚ましまさぁ」
腕をボキボキと鳴らしながら沖田が動かないフェイトに迫る。明らかに何かをする腹積もりだと言うのが見え見えだった。それも、ドSじみた何かを。
「ちょっとちょっと沖田さん! あんたがやったら何か確実に何処かの偉い人に怒られそうだから止めて下さい! ってか本当にマジでお願い!」
「何言うんでさぁ。どうせこの女は敵なんだろうが! 手加減する必要なんざないでしょうが!」
明らかに何かやばそうな事をしようとしている沖田を必死に新八が止めに入る。このまま沖田の好きにさせた場合、確実に何処かの偉い人かもしくは何処かの熱烈なファンに大層お怒りを食らう事が明白でもあった。
例え、それが敵だとしても、外見からすれば結構な美女を沖田のドSの毒牙に掛ける訳にはいかない。新八の理性がそう告げているのだ。
「新八ぃ、そんな変態女に情けなんて掛ける事ないネ! いっそひと思いにやっちまうヨロシ」
「神楽の言う通りだぞぱっつぁん。情けなんざそんな奴に掛けないでご飯に掛けるべきなんだよ」
「てめぇらは少し黙ってろ! あんたらが会話に参加したら確実に何か大事な物がぶっ壊れる危険性が……」
言葉の途中で新八は黙り込んでしまった。只黙ってしまっただけならば皆気にも留めない。だが、その言葉を止めた新八の顔が突如として青ざめてしまっていた。
流石の銀時達でもその顔をする新八に不信感を覚える。そのせいか先ほどまで激しく言い争っていた空気が一瞬の内に静まり返り、皆の目線が新八にへと向けられる。
「一体どうしたんだ新八君? 顔色が悪いぞ」
「み、皆さん……あれ、あれ――」
青ざめ、声も震えたまま新八は必死に人差し指を突き出して真っ直ぐある方向を指差した。まるで恐ろしい何かを見つけた子供の様な仕草である。そんな新八の言う通りの方向に一同は視線を向ける。
其処に居たのは先ほど土方達が葬った木の化け物である。残骸を押しのけてまた新たにそれが現れていたのだ。
「ちっ、懲りねぇ野郎だ! もう一辺黒こげになりたいみたいだな!」
土方の啖呵を聞くや、近藤と沖田も揃ってバズーカ砲を掲げる。また出て来たのならまた黒こげにしてやれば済むだけの事。
そう思っていた時、突如沖田が二人に声を掛ける。
「そう言えば土方さん。一つ言い忘れていた事があるんでさ
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