第17話 綺麗な思い出でも他人が持ってると意外とジェラシー
[7/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
のだ。
その映像を見たプレシアは、そっとジュエルシードを掴んでいた手を離し、そのままなのはの体から腕を取り外す。
元々魔力を使って体内へと入っていた為になのはの体に外傷はない。だが、プレシアの手が離れた直後、まるで糸が切れた人形の様になのははそのまま動かなくなってしまった。
「な、なのはぁ!」
「安心しなさいフェイト。この子は死んでないわ」
先ほどの激情の意思から一変するかの様に静かな口調でプレシアはそっとフェイトの方を向く。
その表情も先ほどの激情は消え去り、元の冷たい表情へと変貌していた。
「か、母さん……」
「フェイト、残念だけど母さんにもこの子は治せないわ。この子を治す方法はたった一つしかない。それは、全てのジュエルシードを集める事。そうすれば、この子を助ける事が出来るわ」
「ほ、本当ですか?」
問い掛けるフェイトに対し、投げ渡すように手に持っていたなのはをフェイトに向い投げつけた。力なくフェイトはそれを受け取るとそのまま仰向けに倒れこんでしまった。
「行きなさいフェイト。その子が大事なら、一刻も早くジュエルシードを回収なさい。でなければ、手遅れになってしまうわよ」
「は、はい! 行ってきます。母さん!」
弱弱しくも、固い決意を固めたフェイトは、震える足でなのはを抱えて立ち上がる。
だが、傷つき、疲れ果てたフェイトになのはを抱える事は出来なかった。
「アルフ、其処に居るのでしょう?」
「うっ!」
扉の外で声がした。言われた以上出るしかない。渋々アルフは部屋の中に入って来る。そして、眼前に映る傷ついたフェイトを見たアルフは、驚愕と同時にプレシアに対し怒りの表情をぶつけた。
しかし、プレシアはそんなアルフの怒りなど全く気にする事なく、フェイトに向い顎を動かす。
「この子を連れて早く地上に戻りなさい。そして、一刻も早くジュエルシードを集めてきなさい」
「五月蝿いよこの鬼婆! あんた自分の娘になんてことしたんだい!」
「急ぎなさい! でないと、その子が手遅れになってしまうわよ」
「なっ!」
その一言だけでアルフの中にあった怒りは萎んでしまった。急がなければなのはは手遅れになってしまう。もう、残された時間は余り多くない。
そう宣告されたのだ。それを聞いたアルフは、多少不満ながらもプレシアを無視し、両脇にフェイトとなのはを抱えて部屋を後にした。
その光景を見送ったプレシアは、一人不気味な笑みを浮かべていた。
(まさか、こんな所であんな拾い物をするとは思わなかったわ……かつてより行われていた違法手段。その手段に選ばれたあの子……もしかしたらフェイト以上に使える存在になるでしょうね……どの道、今の私には良い拾い物となったと言う訳ね)
誰もい
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ