第三幕その四
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ーダもそれはわかっているのだ。しかし。
「嘘です」
こう言うしかなかった。どうしてもだ。
「嘘だから貴方は今動こうとされないのです」
「帰って下さい」
最も言いたくはなかった言葉を遂に出した。
「もう貴方に言う言葉はありません」
「どういうことだ」
「私を愛して下さらないからです」
ラダメスに対して言う。言葉も表情も壊れそうになるがそれでもそれに必死に耐えながら言葉を続けるのであった。痛みに耐えながら。
「ですから」
「ならば・・・・・・いや」
アイーダからは顔を背けはしない。しかし苦い言葉を述べた。
「私はそなたを」
「それでは」
「・・・・・・わかった」
アイーダから目を離さず遂に苦い言葉を口にした。
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