第四十三話〜女性の誓い〜
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を言葉にしようとするが、意見をまとめ切れずに一度開いた口を閉じてしまう。そしてフェイトは必死に考えているのか目を閉じて答えを出そうと必死に考えている。そんな2人をはやてはじっと待ち続けていた。
それから数分後、自分達の中で答えが出たのか、真っ直ぐにはやてを見つめ2人はそれぞれ自分の気持ちを吐露していく。
「ライ君が私に泣くことの本当の意味を教えてくれてから、私はライ君を意識し始めてると思うの。それで今はライ君の事知りたいと思うし、私のことをライ君に知ってもらいたい」
なのはの言葉に続くようにフェイトも口を開く。
「私は今、ライに憧れているんだと思う。ライが自分の過去を包み隠さずに言える程の勇気を持っていることに。でも今はそれ以上に彼と同じものを見てみたい。彼と同じ場所に立ちたいと思ってる。この気持ちが好きってことなら多分私はライのことが好きなんだと思う。」
フェイトは自分の過去を他人に全て打ち明けることが怖いのを知っている。だが、ライは自分が受け入れられないかもしれないという事も全て飲み込んで自らの過去を語った。そのライの姿をフェイトは眩しく感じていた。
2人の気持ちを聞いたはやては2人にある提案を持ちかける。
「なぁ、この3人で同盟組まへん?」
「「同盟?」」
「せや。この事件が解決するまでライ君を私らが守って、事件が解決すれば正々堂々と勝負して、私らの恋に決着をつけるっていう」
はやての提案に一瞬驚いた表情を浮かべる2人であったが、すぐに力強い笑顔に変わる。
「私はフェイトちゃんにもはやてちゃんにも負けないよ」
なのはは持ち前の不屈の心を示すように宣言する。
「私も、どんな結果になっても後悔しないけど最後まで譲らない」
静かにだが、力強くフェイトは自分の覚悟を口にする。
「なら、今日から私らは仲間で、幼なじみで、恋敵やね。今回の事件、ライ君を巻き込むことになるけど、絶対に私らがライ君を守ろ」
はやては自分を含めた3人の今の気持ちと関係をまとめ、そしてこの同盟の誓いを口にする。そして3人は気持ちも新たに再び部屋に向かう為に足を進め始めた。
機動六課・私室
(……どうしよう)
今、部屋の主が帰ってきたその部屋でライは困っていた。
その部屋にいるのは主であるなのはとフェイト、そして一緒に帰ってきたはやてとなのはの腕の中にいるヴィヴィオとライである。
だが、なのはの腕の中にいるヴィヴィオがライの服を掴んで離さないのだ。
「え〜〜と……ヴィヴィオ?」
「一緒にいてくれるって言った」
「うん、確かにそう言ったけど、今はなのはも帰ってきたし――」
「パパと離れたくない」
てこでも動かないと言った
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