第四十三話〜女性の誓い〜
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めたような表情。そのはやての表情を見て、なのはとフェイトの2人も表情を真剣なものに変えた。
この3人がなのはとフェイトの私室に向かうのは、今回の会議の内容を聞かせてライを自分たちの都合に巻き込むことが目的であった。この考えを思いついたのはこの3人ではない。今回の会議に出席したカリムとクロノの2人からの提案である。
もちろん、この考えを聞いたとき3人は怒った。はたから聞くと、『この世界に迷い込んできた、こちらの事情を詳しく知らない一般人を巻き込め』と言っているのだから。
だが、これの意図するところを2人から聞かされると3人は一応の納得をみせた。2人の言い分はこうであった。
『敵対勢力がガジェット以上の手駒を手にしているため、それについての事情を知り、対抗策を得ることができる人物を手元に置いておく。更には今現在の彼の立場を守るため』というものである。
前者はともかく、後者の原因は前日の市街地での戦闘にあった。
地下だけでの戦闘であるのなら、いくらでも誤魔化しが効いたのだが、市街地のど真ん中でSランクの砲撃を真正面から打ち破るという事を、建前上一般人の協力者がやってのけたのだ。事件後の事後処理ではライについての問い合わせが殺到した。
その問い合わせの中にはライの身柄の一時引渡しなども含まれていたが、この辺りは後見人の尽力とあくまでライの立場が一般人であり、犯罪をしたわけではないということで引渡しが任意であり、強制力がないためその要求を躱し続けていた。
だが、このままでは強攻策を取られかねないと考えた為、その妥協案として機動六課の視察をこちらから申し出るなどしていた。
もちろん、3人は今回の件にライを巻き込む事を今でも渋っている。
だからはやてが真剣な表情を浮かべ、話始める内容がその事についてなのだと考えていた2人は次に聞こえてきたはやての言葉に呆然とした。
「2人はライ君のことを、異性としてどう思てるん?」
はやての言葉を理解するのに2人は少なくとも10秒を要した。そして理解したと同時に顔を赤くしながら応えた。
「は、はやてちゃん、どうしていきなりそんな?」
「そ、そうだよはやて。今はそんな、私たちがライをどう思ってるかなんてその――」
動揺している2人を見ながらもはやては自分の気持ちをハッキリと口にする。
「私は多分、ライ君のことが好きなんやと思う。もちろん、likeやのうて、loveの方の意味で」
「「……」」
幼なじみであるはやての言葉に2人は黙り込む。
「今日、カリムとクロノ君にライ君のこと説明した時と、ライ君を巻き込め言われた時自分が怒ったんを考えたら自然とそう思ったんよ。2人はどうなん?」
「私は――」
「……」
なのはは自分の気持ち
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