第四十三話〜女性の誓い〜
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でてくれている感触が同じであると感じながら、眠りについた。
機動六課・宿舎・廊下
日が落ちて外が暗くなった頃、聖王教会から戻ってきた3人は、そのままなのはとフェイトの私室に向かっていた。
3人は聖王教会で行われた会議の内容をそれぞれ考えていた。その内容は、機動六課の後見人の1人であるカリム・グラシアが持つレアスキル、『予言者の著書/プロフェーティン・シュリフテン』についてであった。
正確にはそれが予言した、ある未来の出来事を示唆する内容についてであった。その内容とは、現在次元世界の秩序の基盤となっている管理局の崩壊。
元々、機動六課はこの予言が実現した際に備えて設立されたものである。だが、それ程の規模の話を何故、一つの部隊という少数勢力しか備えがないのかというと、管理局内の不和が原因になっていた。
機動六課が所属するのは管理局の地上本部となっている。だが、この地上本部には基本的に高ランクの魔道士が少ない。その理由としては、他の大きな二つの部署である空を取り仕切る航空部隊と次元世界間を担当する通称“海”と呼ばれる部署に集中的に魔道士が回されるからだ。
ミッドチルダという魔法社会の中では質量兵器が禁止されている。その為、魔法を使わずに純粋な科学力を使用しなければ防衛などができない空と海と違って、地上の方には魔道士の配備は後回しにされているのだ。その為、人員配置に始まり運用資金等の違いにより、陸、海、空のそれぞれの部署は仲が悪い。
そして今回のことは地上本部の実質トップであるレジアス・ゲイズ中将がレアスキルを嫌っていることと、この対策の主導が海であるがその活動は陸で行われるためにどうしても規模が小さくなってしまったのだ。
閑話休題
今回3人が参加した会議では、その予言についての詳細を知らなかったなのはとフェイトの2人に説明を行っていた。
粗方の説明が終わった後、今回欠席したライについての話が行われた。機動六課のメンバー以外で、現在ライの本当の経歴を知っているのは機動六課の後見人であるカリムと、今回の会議に出席していたもう1人の後見人であるクロノ・ハラオウンである。
この2人は今回の会議で、ライの人柄を見極めて今後どうするかを決めるつもりでいた。だが、急な欠席と聞いてライを疑い始めた2人。その2人のライに対する誤解のようなイメージを、3人はいつもの彼と今回の欠席した理由を説明することで、なんとか払拭することに成功していた。
その時の事を思い出したのか、3人は通路を進みながら苦笑していた。そんな中、唐突にはやてが2人に声をかける。
「なぁ、なのはちゃん、フェイトちゃん、ちょっとええかな?」
「うん?」
「どうかしたの?」
そう言って呼び止めるはやての顔はどこか覚悟を決
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