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戦国異伝
第百三十一話 二人の律儀者その十
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越前に向かう、その兵は順調に進んでいた。
 しかしその彼等を見てだ、闇の者達はこう話していた。
「兵を伏せておくか」
「ですな、近江の西に」
「東には浅井がいる」
 このことも話される。
「東に行くことはない」
「若狭から丹波を進んでは遅くなる」
「この道もない」
 道のことも話される。
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