暁 〜小説投稿サイト〜
ヘタリア大帝国
TURN79 天才の復活その三
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「もう時間ですが」
「五分超えたな」
「遅いですね、スペインさんは」
「いや、こんなもんだろ」
 フランスはその時間についてもあっさりと言った。
「あいつだったらな」
「スペインさんといいますと」
「シェスタがあるだろ」
「そういえばそうした時間ですね」
 見れば今は二時だ、昼真っ盛りだ。
 その時間を見てシャルロットも納得して祖国に返す。
「では今は私達も」
「ゆっくりすればいいさ、コーヒー飲むか?」
「はい」
「後お菓子もあるからな」 
 フランスはコーヒーだけでなくクレープやケーキを出してシャルロットに勧める。
「どんどん食って時間潰してくれよ」
「有り難うございます」
「本もあるからな」
 今度はそれも出してきた。
「それにゲームもな」
「携帯のゲームですね」
「まあこうしたのをやるかな」
「私達もですね」
「ああ、寝ればいいさ」
 シェスタをすればいいというのだ。
「俺は食ってるけれどな」
「ううん、俺眠くなってきたよ」
 イタリアは早速欠伸をしだした。見るからに寒そうである。
「それじゃあね」
「祖国殿、ここは待つべきかと思いますが」 
 生真面目なユーリはこうイタリアに言う。
「シェスタよりも」
「けれどスペイン兄ちゃんもシェスタしてるからさ」
「祖国殿よりもですか」
「うん、してもいいと思うけれどどうかな」
「仕方ありませんね」 
 ユーリは眼鏡の奥に困った様な笑みを浮かべて自身の祖国に応えた。
「では私は起きていますので」
「ユーリはシェスタしないの?」
「はい、しません」
 それは決してだというのだ。
「ここで起きていますので」
「ううん、じゃあ俺だけなんだ寝るの」
「俺も起きるからな」
 フランスは寂しそうな顔になったイタリアに優しい笑顔で告げた。
「スペインが来たら起こしてやるからな」
「何か悪いね」
「いいさ。俺だってその間楽しむからな」
 フランスの前にはコーヒーと彼の自慢の菓子達がある、それを前にしてそのうえでこうイタリアに答えたのだ。
「御前は御前でシェスタを楽しめばいいさ」
「祖国さん本当にイタリアさんに優しいですね」
「これでも兄ちゃんだからな」
 だから余計にだというのだ。
「弟の面倒は見ないとな」
「これがイギリスさんだと」
「絶対に起こさねえ」
 フランスはイギリスについては憮然とした顔で答えた。
「何があってもな」
「やっぱりそうですか」
「というか寝てる間に顔に落書きしてやるよ」
「イギリスさんにはそうなんですね」
「太平洋にはあいつでもどうにもなりそうにない奴もいるがな」
「誰ですか、それは」
「韓国だよ」
 まさにその彼だというのだ。
「あいつはな」
「祖国さんでもイギリスさん
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ