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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
一部:超絶美少女幼年期
十八話:お父さんとお話をしましょう
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しただろう。
 事後ですけど!

「父さんが心配するとわかっていたのに、どうして行ったんだ?」

 あくまで静かに、問いかけてくるパパン。
 実際どうなの?怒ってるの??

 ……まあ、ひとまず置いとくか。

「モモを、たすけてあげたかったんです」

 ハーレムどうこうは、言えない!
 でもこれも、嘘では無いから!

「おとうさんが、わたしがたたかうのを、いやがるって、しってたけど。おとうさんがたたかうのを、よくみて。じぶんで、たたかうれんしゅうも、して。わたしも、たたかえるって、おもったから。ビアンカおねえさんは、ひとりでも、いっちゃうっておもったから。わたしにできることがあるなら、たすけたいって、おもいました」

 パパンがドーラちゃんを戦わせたくない気持ちも、よくわかるんだけどね。
 ドーラちゃんにはドーラちゃんの人生が、私には私の気持ちがあるんですよ。
 パパンの大事な(ドーラちゃん)の中身がこんな残念な奴なのももうどうしようも無い事実なので、そこは割り切るしか無い。
 第三者的な視点で見たとしても、箱にしまい込むように過保護に守ることが、いいとは思えない。

 パパンだって、ホントはわかってるんでしょ?
 わかってなかったら、旅に連れ歩いたり、しないよね。

 そこまでわかってるのに、ちゃんと話さないでここまで引っ張って。
 黙って脱け出すようなことをしたのは、良くは無かったけど。
 事実を重ねることで、やっと受け容れられるようになることも、あると思う。


 ここまでいつもの表情を崩さなかったパパンが、ちょっと目を見開きます。

 ……言い過ぎただろうか。
 大丈夫?私。
 六歳児として。

「……気付いてたのか」

 いやー、わかるでしょ、あれは。

 ……ビスタのスライムイベントまで、気付きませんでしたがね!
 ただの六歳児なら、気付かないままだったかもね!
 ……大丈夫?私。

 ……言ってしまったものは、仕方ない!
 このまま進めよう!

「はい。おとうさんが、いやがることをしてしまって、ごめんなさい」

 謝りつつも、これはある種の問いかけなわけですが。

 (ドーラちゃん)を守るのは、誰のため?
 ドーラちゃんのため?それとも、自分(パパス)のため?

 (ドーラちゃん)が戦ってはいけないのは、危ないから?
 貴方(パパス)が、嫌だから?

 ドーラちゃんのためだとしたら、ホントにそれは正しいの?
 そう、思ってるの?


 少しの沈黙の後、パパンが静かに口を開きます。

「……いや。……そうだな、ドーラには、ドーラの意思がある。父さんも、悪かったな」

 きっちり気付くあたり、流石の出来る男ですね!
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