第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第43話:何かよく分からんが、貰える物は貰う主義
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トが病に倒れこの町の宿屋に運び込まれた。
俺なりに心配はしているが、何か特別な事が出来る訳でもないし……
俺は普段通り今夜の相手を探す為、町へと繰り出しイケメンパワーを振りまきます。
町の中央付近に、何やら人集りが出来ており、その中にちょ〜可愛い娘が居たので、近付いてナンパします。
だってイケメンの義務ですから……美女をナンパするのは、イケメンに生まれた男の使命ですから!!
「ねぇお嬢さん、何してるのぉ? 今暇だったら僕と一緒に気持ち良い事しない?」
「え、あ、あの……」
「何じゃお前は!? ここはワシの……ヒルタンの商売学教室だぞ! ワシを海の事に詳しいヒルタン老人と知っての事か!?」
はぁ……何を言ってるんだこのジジイは?
「いや……海の事に詳しいとか関係ないし……」
お前の事なんか知るか!
こっちは今夜の事で忙しいんだ……無意味に話しかけるんじゃねー!
「その通り……海の事だけでなく世界の事に詳しいのが、ワシ……ヒルタンじゃ。よくワシの事を勉強している様じゃの!」
え? 何言ってるのコイツ……
何か勝手に話を進めてるぞ!?
「お前さんもワシが持つ『宝の地図』目当てで、この町まで訪れたのじゃろう……よかろう、ワシが出す問いを見事クリアしたら、お前さんに地図をやろう。じゃが……出来なかった場合は、大人しくワシの授業を受け精進するんじゃぞ!」
何……何なの一体!?
「では問う。商売において一番大切な事とは何じゃ!?」
どうしよう……何かよく解らない事を言ってきた……
周りを見回すと、沢山居る連中の視線も俺に集まっている。
これは……下手に相手すると、後々まで面倒臭い事になりそうだ。
取り敢えず笑顔でも振りまいて誤魔化すしかない。
「………(ニコッ)」
「あっぱれ!!」
うぉビックリした!!
突然叫ぶなよ……ビックリするじゃんか! 大沢親分かキサマは!?
「商売の極意……それは多くを語らず、相手に譲歩させる事なり! よくぞワシの学んできた極意を身に付けた! お前さんにならこの地図を託す事が出来るじゃろう……ワシにも到達出来なかった宝へ、是非とも辿り着いてくれ。ワシからの最後の願いじゃ」
何か独り言を言い始め、懐から薄汚い紙を1枚取り出し、俺に押しつけてきたぞ……
くれるって事かな? 貰えるのなら貰っちゃうけど……面倒事に巻き込まれない?
何か地図っぽいけど……何なのこれ?
何だかよく解らないけど、みんなが羨望の眼差しで俺を見てるし……
居心地が悪いから逃げよう!
美女は……うん。また別の機会に口説くと言う事で……
リュカSIDE END
(海上)
ウルフSIDE
流石だ……
商売の極意なんか知った事じゃないこの
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