無印編!
わたしはだれぇ・・・?
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上に上げる!
「タララタッタラ〜♪透明ってとこが怪しい気がする瓶〜♪」
「おにぃ、ちょっと待てぇ!」
美愛に止められた。
「え、何その瓶!それで本当に生き返るの!?ってかどっから持ってきたの!?」
「多分生き返る。まだ試したことない、一つだけの薬だから。そして持ってきた場所は企業秘密です♪」
「たぶんアウト!」
きっとセーフ。
「ま、バカ話はここまでにして早くしちゃおうか」
俺はアリシアが横になっているところまで歩き、そして口からあの薬を少し入れ、飲ませる。
周囲の視線がアリシアに集まる。
一瞬も逃さないよう、アリシアを見つめていると、彼女の胸が動いたことに気がつく。
「成功・・・した!」
それから少しすると、鼓動も安定し、アリシアの目が開いた。
「ん・・・ここ、どこぉ・・・?わたしはだれぇ・・・?」
目が覚めて早々ネタが出てきて周り唖然。
「アリ・・・シアっ!」
プレシアはアリシアが生き返ったことに喜び、抱きつく。
「うわっ!ちょ、おかーさん、苦しいよぅ・・・!」
「あ、ごめんなさい、アリシア」
アリシアの言葉で落ち着きを取り戻す。
「って、人がいっぱい・・・あ、ねえ、おかーさん?そこにいる子、わたしにそっくりだけど・・・」
そういうアリシアの視線の先にいるのは、フェイト。
「アリシア、この子は・・・」
説明しようとするプレシアをフェイトは手で抑え、自分で話そうとする。
その目は、時の庭園で見せた表情にそっくりだった。
「はじめまして。私の名前は、フェイト・テスタロッサ。あなたの・・・」
___妹、です。
アリシアはその言葉に少し驚くが、すぐに表情を明るくする。
「じゃあおかーさん、わたしのお願い、叶えてくれたんだねっ!」
「お願い・・・?」
「うんっ!おかーさんがまだ研究を始める前、言ったでしょ?わたし、妹が欲しいって♪」
その言葉にプレシアは笑い、それに釣られてフェイトとアリシアも一緒に笑った。
「いや、ちょっと待ってくれ・・・って、なんだよその「うっわー、空気読めよ、お前」みたいな目は!ったく、せっかくプレシアの病を直そうとしたのにさー」
その言葉にプレシアは表情を変える。
「私の病は治らないのよ!?」
「今試写が生き返っただろ」
「でも、わたしは・・・」
プレシアはそう言って悩んでしまう。
普通悩むか?病を直せば家族三人で暮らせるのに。
「・・・私は、このまま寿命を迎えるわ」
「え!?なんで、おかーさん!」
「そうだよ!母さん、どうして!?」
フェイトとアリシアはすぐにプレシアの言葉に反論する。
「私は本来あるはずのない幸せを手に入れた。もう、
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