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アイーダ
第二幕その四
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「この王冠と玉座に誓おう。そして神々にも」 
 絶対ということであった。ファラオとしての誇りをかけてきたのだった。
「今それを誓う」
「それではファラオよ」
 ラダメスは自分の上にいるファラオを見上げて述べてきた。
「お待ち下さい」
 だがここでアムネリスが父に声をかけてきた。
「何だ、娘よ」 
 玉座から娘に顔を向けて問う。
「何用だ」
「まずは英雄に冠を」
「うむ、そうであったな」
 ファラオは娘のその言葉に頷いた。それから左右の者達に対して述べた。
「それではあれを」
 そう告げる。
「持って参れ」
 すぐに冠が持って来られた。それは薔薇の花と緑で飾られた冠であった。それがアムネリスの手に手渡された。

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