魔法先生ネギま!
0319話
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ないが。
「……まぁ、朝倉の言い分も多少は理がある。だが、この件については学園長に報告させて貰うぞ。学園長がどういう処分を下すかはあちらに任せるとする」
「そ、そんなっ!」
俺の言葉に再びネギが口を開くが……
「……お前も、カモと使い魔契約をしている以上は処分を免れないだろう。せめてこの麻帆良で行われている修行が失敗と見なされないといいな」
「あ、あう……」
その一言で沈み込む。
まぁ、実際の所は英雄の息子であると期待されているネギだ。そうそう厳しい処分は下されないだろうと予想はしている。だが、それを言ってしまえば懲りずに同じ事を繰り返す可能性が高いしな。
「まぁ、いい。時間は戻せないんだ。せめて今回の依頼を果たして点数を稼ぐんだな。……それと、ネギ、カモ、朝倉」
2人と1匹に声を掛けながら、誰かが飲み終わってそのまま置いていったのだろう空き缶を自販機の近くから拾い上げる。
「これが最終通告だ。……次は無い。いいな?」
そう言いながら、空き缶を握りしめて圧縮していく。MSコンテナですら毟り取る俺の握力だ。アルミ缶の空き缶程度なら問題無く圧縮が可能だ。
そんな俺の台詞に、2人と1匹は顔を青くしながら頷くのだった。
「でも、なんで私のアーティファクトってハリセンなのかしら」
神楽坂が首を傾げてそう呟く。近くでは2人と1匹が落ち込んでいるが、取りあえずは気にしない方向らしい。
「恐らく神楽坂の実力不足だろうな」
「実力不足?」
「ああ。千鶴のアーティファクトも本人の実力不足のせいか、7種類ある能力のうち3つしか使えないからな」
「アデアット」
千鶴を見ながら軽く深呼吸をして己のアーティファクトであるハリセンを取り出す神楽坂。
「うーん、やっぱりハリセンよねぇ。委員長のように絵に描かれてる武器になるんなら、これが剣になるんだろうけど……」
そんな神楽坂から少し離れた場所では朝倉がネギを慰めているのが見えた。
お前が慰める資格があるのかと突っ込みたい所ではあるが、今日は色々と忙しくなる可能性が高いのだから、このままの状態だとちょっと具合が悪い。なので取りあえず見逃す事にした。
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