魔法先生ネギま!
0319話
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れていく唇。その時、釘宮と同じように柿崎の身体から何か魔力らしきものが少しだけ抜け出している事に気が付く。
だが、釘宮はそんな事に気が回らない程にテンパっており、キスをした柿崎本人はそれに気が付いていない。
「ま、私は円みたいにアクセル君に熱烈な恋心を抱いてる訳じゃないけど。それでもアクセル君に関しては好意を抱いているのは間違いないからね。あ、そうそう。私の唇も円と同じく初物だからありがたく思うように」
「あんたその言い方、何かいやらしいわよ!?」
がーっとばかりに柿崎に食ってかかる釘宮。そんな釘宮を見ながら、柿崎は微笑む。ただしそれは、先程釘宮から告白の知らせを受けた時のような優しさを感じさせるような笑みではなく、艶やかとも表現出来るような女の笑みだった。
そんな2人の様子を見ながら、ようやく再起動する俺。
溜息を吐きながら口を開く。
「取りあえず、何で急にこんな事を?」
「え? 理由? そうね、実は『唇争奪! 修学旅行でネギ先生&アクセル君とラブラブキッス大作戦』ってゲームをやってるのよ。で、丁度いい機会だから円をこれに参加させていい加減その気持ちをはっきりさせようって事になってね。ちなみに1班の代表が私達2人。本当は委員長とかも出場したがってたんだけど、何とか私達が参加出来るようになったんだ」
「……あー、どこから突っ込みを入れればいいんだ? と言うか、そのゲームは誰の仕切りだ?」
「え? 朝倉だけど」
「……ほう」
朝倉ねぇ。となるとカモも首を突っ込んでる可能性が高いな。だが、何が目的だ? 仮契約にしては、魔法陣とSPの共振が起きてないから違うんだろうし。……まぁ、いい。明日の朝になったらじっくりと聞き出してやるとしよう。
「アクセル君、どうしたの? あ、もしかしてアクセル君の唇を狙ってきたのが私と円だけだったから残念だったとか? アクセル君も意外と女好きなのね」
「いや、そうじゃなくて」
まぁ、レモン達の事を考えれば女好きと言われても否定は出来ないんだが。
「で、つまり残りの奴等の目的はネギな訳か」
まぁ、俺とネギのどっちが一般受けするかと言ったら、それは当然ネギだろう。
「そうだね。今日告白した本屋ちゃんは当然ネギ君目当てだし、まき絵とか、鳴滝ズとかは間違い無くね」
そこまで聞いてふと嫌な予感を覚える。班から代表を出すという形なら、もしかしてエヴァ達の班である6班からは……
「ちなみに、6班の選手は?」
「6班は棄権してたと思う」
ふぅ、エヴァがこの馬鹿騒ぎに参加して無くてなによりだ。
そんな風に安堵していると、釘宮と柿崎の2人が立ち上がる。
「さてっと。じゃあ私達はそろそろ戻るわ。明日また、ね」
釘宮がどこか照れたよう
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