暁 〜小説投稿サイト〜
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†††Sideルシリオン†††
最後の3つのジュエルシードにあと僅かで触れる、というところでプレシアの干渉が入った。次元跳躍のサンダーレイジ。プレシアの雷撃は私、なのは達、イリスとクロノ、そしてフェイトとアルフをも襲った。それぞれに猛威を奮う前、「させない!!」第四聖典をブーメランのように頭上に投擲することで人数分の雷撃を迎撃。第四聖典に妨害された複数の雷撃は威力をある程度殺され、周囲に拡散、海面に落ちた。
「フェイト・テスタロッサ、アルフ! 撤退! ジュエルシードは手に入れた!」
プレシアによって転送されそうになっていたジュエルシード3つを掴み取り、“神々の宝庫ブレイザブリク”へ即取り込む。で、戻って来た第四聖典を掴み取ろうとしたところにクロノとイリスが「逃がさない!」と追撃を仕掛けてきたが、
「「フォトンランサー・マルチショット・・・ファイア!!」」
「しま・・・っ!」
「きゃぁぁぁぁぁぁ!!」
後方からのフェイトとアルフのランサーの弾幕の直撃を受け、2人は海に落ちた。私に必死過ぎたのが失敗だったな。なのは達は今もなお私のケージによって捕獲中。先の次元世界と同じようにアースラもプレシアの雷撃によって何かしらの被害を受けているはず。邪魔する者は居なくなった。逃げるなら今。フェイトとアルフを引き連れ、その場より撤退。念のためにジャミング結界を展開。
「・・・にしても、あのクソババア! 一体何を考えてんだい! 管理局の連中ならいざ知らず、実の娘のフェイトにまで攻撃するって馬鹿じゃないのかい!」
「・・・アルフ。母さんの悪口は――」
「いいや! 今回ばかりは譲れないよフェイト! テスタメントが居なけりゃ、あたし達はどうなっていたことか・・・!」
アルフはプレシアの行為に怒り心頭のようで、フェイトの言葉を遮って怒鳴りまくる。アルフの剣幕にフェイトは「母さん・・・」そうポツリと漏らし、黙ってしまった。あまり良くない空気だな。とりあえず「一度アジトに戻ろう」と2人の肩をポンと叩く。そしてアジトであるマンションへと着いてからもアルフの怒りは収まらず室内をウロウロ、ソファに座るフェイトもやはり母親のプレシアからの攻撃にショックなようで項垂れている。
「フェイト・テスタロッサ、アルフ。今後のことについて話をしよう」
マナーが悪いだろうが私はテーブルに腰を下ろし、そう呼びかける。フェイトは「うん」と居住まいを正し、アルフは「あいよ」とフェイトの隣に座った。プレシアへの不満・不安を横道――今後のことへと逸らしてやれば、少しは気が晴れるだろう。
「じゃあ始めよう。まず私たちのジュエルシードの回収数について。私が13。あなた達が11。高町なのは達が7。計31個。ジュエルシード全部で間違いない」
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