特訓
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た。
「鳴雨さん。貴女をわたくしの友人にして差し上げますわ!」
セシリアが高らかに宣言している時も響はカレーを食う手を休めなかった。
「って聞いてますの!?」
「うん聞いてる聞いてる」
そういったところで響はカレーを食べ終わりお冷を一のみするとセシリアに返した。
「けどなんでいきなり友人にしてやるなんて?この前私はお前にそれなりに失礼なことを言った覚えがあるけど?」
「確かに貴女があの時わたくしに失礼なことを言ったのは事実ですわ。ですがいい案を下さったのもまた事実です。それに貴女の考えたあの案でわたくしがあの織斑一夏を倒せばわたくしの力を疑う者はいませんわ」
目に強い光を宿しながらセシリアは告げるものの、響はそれを水を口に含みながら聞き。水を飲み終わるとセシリアに告げた。
「どうしてお前はそこまで一夏を……いんや、男を毛嫌いしてるんだ?」
「え?……そ、それは男なんて生き物はみんなガサツで礼儀がないですし。それに……」
そこでセシリアが言葉に詰まる。
「それに?」
言葉に詰まるセシリアに響がさらに追求する。
「……………」
だがセシリアは言葉をつむごうとせず押し黙ったままだ。その様子を見て響が溜息をついて立ち上がる。
「言いたくないんなら別に言わなくていいさ。……でもお前の物差しで全部の男が同じだと思わない方がいいぜ」
「ですが……」
そこまで言いかけたところで響はセシリアの唇に人差し指を当て黙らせる。
「だから無理して今言う必要はないっての。まぁ友達になる件は私は別にいいぜ。よろしくなオルコット」
響がセシリアに告げるとそれが嬉しかったのかセシリアはパッと明るい顔になり大きく頷いた。
「はい!よろしくお願いいたしますわ。ですがわたくしのことは名前で呼んでくれて構いません」
「そっかじゃあよろしくなセシリア。私の事も好きに呼べ」
「はい。わかりましたわ響さん」
セシリアも響のことを名前で呼ぶことにしたようだ。その後響はセシリアが夕食を食べ終わるまで待ちその日は分かれることにした。
部屋に戻るとベッドに寝転んでいた本音がニマニマとした顔で響を見つめていた。
「……なんだよニヤニヤしやがって、気持ワリーな」
「んー?だってさーひーちゃんさー、せっしーとも友達になったじゃーん。友達つくんないみたいなこと言っといてさー」
「見てたのかよまったく。……まぁあっちが友達にしてやる的なこと言ってきたからなー。ホントは断るつもりだったんだけど……あいつなーんか隠してる気がしたから気になってさ」
シャワーを浴びるためクローゼットから寝巻きと下着を取り出しながら言うと本音が寝返
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