特訓
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「だろうな。だが真耶その言い方だと結構鳴雨のことを馬鹿にしてるぞ」
ニヤリと笑いながら言う千冬を見て真耶がそれを否定する。
「馬鹿にしてるなんてそんな!?ただ思っただけなのにー」
「フッ。冗談だがな、しかし確かにアイツは飲み込みがはやい。おそらく先ほどお前が言ったように体で覚えるタイプなのだろうがそれよりも……」
先ほどまでの優しげな顔から千冬の顔が再び真剣な面持ちになると、真耶が千冬の言葉につなげるように述べた。
「ランクSSの力ですか?」
真耶の言葉に千冬は無言で頷くと再び話を続ける。
「私はさっき深度リンクの事を話したな。……私が深度リンクを成し遂げたのはISに一週間乗り続けやっと深度リンクをすることができた。しかしアイツはそれをあんな短時間で成した」
「織斑先生で一週間のところが鳴雨さんはわずか5分ですか……。本当に凄いんですね鳴雨さん」
「まぁおそらく半年前に一回乗ったときに既に大まかなことは終わっていたのだろうさ」
近くにある椅子に千冬は身を預けるとネクタイを少し緩めた。ずっとつめていたため疲れたのだろう。
「しかしこのまま行けば更識との対戦はもしかするともしかするかもしれんな」
千冬は少し口角を上げながら笑みをこぼした。
寮に帰ってから響は1人で食堂で夕飯を食べていた。今日のメニューはカツカレーだ。
「んーここの食堂って何でもうまいなー。次はなに食ってみるかー」
カツカレーを租借しながらつぶやいていると不意に後ろから声をかけられた。
「ちょっとよろしくて?」
「何のようだよオルコット」
「あら?声だけでわかりましたの」
少し声をかけられただけで自分だと当てられたことにセシリアは関心の声を上げた。
「相席しても?」
「好きにしな」
カツカレーの主にカツの部分をむさぼりながら響はセシリアに返答する。
「もう少し優雅に食べられませんの?鳴雨さん」
「なんでお前にそんなことまで言われなくちゃならねーんだっての。つか私の名前覚えたのか」
モグモグと租借しながらも響はセシリアのほうを見た。ちなみにセシリアの夕食はカルボナーラスパゲティだった。響はそれを見てセシリアに聞いた。
「なんだフィッシュ&チップスじゃないのか」
響の発言にセシリアは顔を真っ赤にして反論した。
「わ、わたくしだって自国の料理ばかり食べているわけではありませんわ!!それに貴女の食べているものだって日本で生まれたものじゃないじゃありませんの!!」
「あーはいはい、わかったわかった。それで何のようだよ」
軽く流しながら響が聞くとセシリアは荒かった息を整えると軽く咳払いをして響に告げ
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