特訓
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よ……!この頭の中にスッゲー大量の情報が入り込んでくるような気持ワリー感覚……。
それは響が最初にISに乗ったときと同じ感覚だった。あの時のようにISが光ったり警告音が鳴り響くことはないものの、響には確かにあの時の感覚が襲っていた。
「大丈夫ですか!?鳴雨さん!!」
響の様子に真耶が駆け寄ってくるが響にその声は届いていない。
それもそのはずだ、今響の頭の中ではやかましいほどの情報と言う名の声がガンガンと鳴り響いていた。
――――これは……。ISとの……深度リンク?何のことだ、んなこと知るかっての。ああもうめんどくせぇ!
内心で毒づきながらも響は大きく息を吸い、怒気を孕んだ声で告げた。
「うるせぇ!!!!さっきからガンガンガンガン変な情報ばっかり送り込みやがって!!てめぇがISなら黙って私の言うこと聞いてろゴミクズ機械が!!」
響が言うとIS『打鉄』から送り込まれていた情報の奔流が止まった。
「あー……。うるさかった、まったくなんだってんだよISとの深度リンクなんて知るかってーの。……すんません山田先生お騒がせしました……って、え?」
見ると真耶は端末の近くで縮こまっていてブツブツと何かつぶやいていた。
「……うるさいですか……そうですよねー私うるさいですよねー……迷惑でしたよねー……」
どうやら先ほど響が言った「うるさい」と言う言葉が自分に向けて発せられたものだと思っているらしい。確かにずっと響に呼びかけていていきなりうるさいと言われればショックを受けるのは当然だろう。
響もそれに気付くと打鉄に乗ったままだったがフォローを入れようとオロオロし始めた。
「えーといや!山田先生に言ったんじゃないですよ!?ただちょっとISの情報がうるさかったと言うかそんなんで……」
その後響のフォローはおよそ10分続いた。
「ISとの深度リンク……ですか?」
「はい。打鉄に乗ったとき確かに聞こえたんですよ。なんていうか頭の中に直接叩きこめれるような感じで」
響のフォローのかいもあってか真耶は立ち直ると響がいった言葉について端末を使い調べているものの、やはりいい情報は見つからないようだ。
「ダメですね。そもそもISとの深度リンクなんて言葉は私も聴いたことがありません」
真耶が言ったところでハンガーの入り口あたりから1人の女性が現れた。
「ISとの深度リンクか……。久しぶりだなその言葉を聴くのも」
女性にしては低めの声だが真耶と響はその声に聞き覚えがあった。
「織斑先生!?どうしてここに!?」
「……あっちゃー。見つかった」
真耶の驚きとは裏腹に響は溜息混じりに頭を抱えた。二人の反応に千冬が不適に笑い
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