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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
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コラボ『剣製の魔法少女戦記&F/mg』第一話 魔法使いがやってきた!?前編
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なのは達の視線が痛いが、今は従うしかあるまい。
幸いにも周りに気配も、視線も感じない。
伏兵はいないと考えていいだろう。
シホと名乗る女性に手をひかれて、なのは達の視覚から消えた事を確認する。
それと同時に手を振り払い、間合いをあける。
魔術回路を数本起動させながら、干将・莫耶とさらに無銘の魔剣の設計図を三十本ほど用意する。
「………貴様、何者だ?
いつ、どうやってこの結界に感知されることなく町に入ってきた? 魔術師」
「質問攻めね……。ま、仕方がないか。
さて、それじゃ私の自己紹介と行きましょうか。
私は“シホ・エミヤ・シュバインオーグ・高町”。
高町性がバレるとまずいからこの世界ではシホ・E・シュバインオーグで構わないわ。
そして、平行世界のあなたとはおそらく違う道を辿った衛宮士郎の成れの果てよ」
「なっ!?」
俺とは違う別の並行世界の成れの果てだと?
この女性が?
「ど、どこにそんな証拠があると―――」
「この宝石剣と、
投影開始
(
トレース・オン
)
」
自然と行われる投影魔術。
自分が最も使い慣れている干将・莫耶。
そして、自分の師でも宝石翁が持ちし宝石剣を見間違えるはずがない。
「この二つが証拠よ」
「なっ……ぐっ!」
確かに異端の投影魔術。
さらに宝石剣とシュバインオーグの姓。
証拠としては十分だろうが、この女性が自分という事をどうしても認められていないようだ。
「それが本当ならこの世界に何しにきたんだ?」
仮に俺として並行世界に来て戦いに来るとは考えにくいが、何が目的かわからないため最低限の警戒はしておく。
「宝石剣の起動実験をうっかり失敗しちゃってこの世界に来てしまったのよ。
ちなみにだけど今って新暦何年?」
「新暦? ミッドチルダの事か? なら今は確か66年の年越しの冬だが……」
「ということは約十年前というわけね」
「……なに? お前は十年も先の未来の平行世界から来たというのか?」
「ええ。そうなるわね。
大師父の助けを待つのもありだけど、できるだけ自力で元の世界に……私の世界のなのは達の下に帰りたいからね」
「なるほど。まだ完全に信用できないが理解した」
「ありがと、士郎」
私の世界のなのは達の下に帰りたいか。
その時の瞳を見る限り嘘は言っていないようだ。
しかし、うっかりって……並行世界の俺は遠坂の呪いまで受け継いだのか?
この調子だと昔の凛みたいについ、うっかりでとんでもない事を起こしたりしてるんじゃないか心配になる。
「それとだけど、ちょっとこの格好をどうにかしたいのよ。
この制服って管理局の陸士部隊のものだから、もしうっかりリンデ
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