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神葬世界×ゴスペル・デイ
第一物語・後半-日来独立編-
第四十一章 秘めし決意《1》
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のように額に角が二本、左右に生えている。
 もう一人は人族。皮膚の所々が黒くなっており、猫背で制服を着崩している。
 瓦礫の上にいるため高低差があり、下から社交員が見上げている。
「全く化け物だな。まあ、一人は見た目通り化け物だが」
「今はそんなこと言ってる場合ではないかと、葉木原君」
「すまない、倉澤。西側に登吊を行かせてしまったのは間違いだったか。北側が手薄なのも納得がいくものだ」
 土で汚れた服を着ている葉木原の横に倉澤がおり、 二人やそれ以外の者も息が荒い。
 先程まで目の前に立つ二人の学勢による猛攻撃を受けていたため、疲れが貯まっているのだ。
 たった二人の学勢。
 それなのに大勢の大人を敵に回しておいても余裕な表情は変わらず、敵を前にしているのに今はこうしてじゃれあっている。
 あの二人を、葉木原は知っている。
「黄森の天桜学勢院覇王会隊長、九鬼・玄次郎と副隊長の日々日・王政、か。彼らの子とこうして手合わせなるとはな」
「確か数回程手合わせをしたのでしたな」
「まあな。だが当然と言うべきなのか、残念ながら勝てなかったがな」
「そうですか。それにしても皆、かなり消耗しているようで」
 後ろを見る倉澤の目には、肩を落として息をする者や膝に手を付く者などの仲間が映る。
 手薄とは言え、それなりの学勢や社交員を投入しており、他と比べて手薄なだけだ。
 更には相手は、神州瑞穂の中心に立つ地域の覇王会。
 そして、そのなかでも最も実力者が揃うとされる覇王会隊長。後、副隊長。
「なんかさっき、オレの気に触るようなこと思わなかったすか?」
「嫌、何も」
 平然と葉木原は返す。
「そうっすか、ならいいっす」
「テメエ、なあに先輩が話してる最中に他人と話すんだあ? ああん?」
「先輩の相手するのマジ面倒なンすよ。なんでこんな奴の下に付いたのかさっぱりっすわ」
「俺の気に触るようなこと言いやがって、いい度胸してるじゃねえか、お・チ・ビ・ちゃ・んんん――?」
「ボコす!」
 王政は味方の玄次郎に対して右手による打撃を腹に与えるが、当の玄次郎はびくともしない。
 はっはっはっ、と笑うだけで何も無い。
「ただの人族が甲殻系魔人族に勝てるわけねえだろうが。頭お花畑だなあ、俺が刈ってやろうか?」
「いらねえし。先輩に刈られるぐらいならまだ玉坊に刈られた方がマシっすよ」
「一年生にして覇王会指揮官になったアイツか。アイツちっこくてなよなよしてるからなあ、弄り甲斐があるんだよなあ。リアクションがいちいちおもしれえし」
「後輩、弄るなんて最低な先輩っすね」
「弄ってるんじゃねえよ、構ってやってるんだよ」
「さっき弄り甲斐がなんとか言ってたンすけど!?」
「うるせえなあ、テメエは」
 しっしっ、と払い除けるように玄
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