第一話 ジライヤ参上
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特にリアクションが無い。むしろ見慣れた様子でもある。
「なんのようやねん!」
「こういう時は先手必勝なんだよ!!」
あかねの文句を押しのけ絵本を構えるウルフルン。
「世界よ!最悪の結末!バットエンドに染まれ!白紙の未来を黒く塗りつぶすのだあああ!!」
ウルフルンが黒い絵の具で染める絵本を染めるとバッドエンド空間が発生した。
「な!?何だ?」
別世界と化した空間で闘破が周囲を見回すと人々が次々と無気力状態になっていった。
だがあかねにはもっと気になる事があった。
「へ?闘破何で平気なん?」
バットエンド空間でも無傷な闘破に仰天するあかね。
すると
「出でよ!アカンベェ!」
ウルフルンが青っ鼻を投げると近くに置いてあった忍者像に憑依した。
「アカンベェ〜」
姿を現す巨大な忍者アカンベェ。
「妖魔一族?それとも新手の世界忍者か?」
忍者アカンベェが闘破の方をじっと見つめると・・・
「え?」
「闘破!危ない!!」
「うわ!!」
忍者アカンベェが闘破を掴み取ろうとするとあかねが闘破を突き飛ばし自らがアカンベェに掴み上げられてしまった。
「あかね!」
掴み上げられたあかねに向かって叫ぶ闘破。
「ウールフッフッフッ!!」
「貴様!!」
「何だ!?お前そいつを助けようと思ってんのか?」
ウルフルンの言葉に神妙な顔をやめ闘破ニヤ〜っとして答えた。
「いやいや♪生憎俺は頭が柔軟なんだ〜あかねの事なんてどうでもいいね〜」
「へ?」
お気楽な様子の闘破の言葉に目が点になるあかね。
「あかねは俺に炊事〜洗濯〜掃除〜荷物持ちまでぜ〜んぶ俺に任せる性格ブスだしな〜」
「むっかあああ!!なんやねん!!闘破」
「こら暴れるな」
折角助けたのに散々な言われようだったため忍者アカンベェの手の中であかねが暴れたその時だった。
「!!」
一瞬の隙を見逃さなかった闘破はウルフルンに飛び掛かり蹴り飛ばすと忍者アカンベェの手からあかねをいとも簡単に救出した。
「あかね!逃げるぞ!」
「え?あ・・・うん!!」
とりあえずここは闘破の言うとおりにする事にしたあかね。
「闘破!何やねん!今の言葉!」
「そう怒るなよ♪敵を欺くには口も達者じゃなきゃいけないんだ♪忍法の基本だよ」
「へ?忍法?」
闘破の口から語られた「忍法」という単語に引っかかるあかねだが素早くウルフルンが追いついた。
「おのれ!俺様に恥をかかせやがって」
「ここは俺に任せろ!あかねは逃げろ!」
「へ!ちょっと闘破!?」
あかねがパニックになると闘破がウルフルンに飛び掛か
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