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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
一部:超絶美少女幼年期
十七話:名前を付けてあげましょう
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、うん、悪くない。
山猫
(
リンクス
)
とかどこまで猫扱いなのかって感じだが、悪くは無い。
……保留で!
「うーん……」
「……ダメ?それじゃ、ソロっていうのは?」
クールな感じで、悪くないよね。
でも孤独感漂って、このあとのこの子の運命を考えると、ちょっと悲しいよね。
「うーん……」
「……それじゃ、ビビンバっていうのは?」
ビアンカちゃんも疲れてきたね。
ごめんね、でも真剣に決めないと!
ビビンバかー、なんか美味しそうだよね!
でもそういう名前の魔物が
別作品
(
ドラクエW
)
にいたし、微妙!
「うーん……」
「……ギコギコっていうのは?」
擬音なのかAA由来なのかはっきりしてほしいけど、まあネタだね!
ゲレゲレと同じく、面白いけど、ドーラちゃん的には無いかな。
「うーん……」
「……モモっていうのは?……もう、これ以上、無いからね!」
ああ、ビアンカちゃんが切れた。
すまない、ビアンカちゃん。
モモかー。
女の子なら、それでいいよね。
ただ女の子であるというだけで、どんな逞しい猛獣でも、許される名前だよね。
……この子、どっちなの?(チラリ)
……女の子か!
「うん!それがいいです!」
「本当!?それじゃ、あなたはモモちゃんね!」
喜んで猫(?)ちゃん改めモモを抱き上げようとしたビアンカちゃんの手をすり抜けて、モモが私に擦り寄ってきます。
ああ、ちゃんと好かれるんだね、私。
中の人の汚れっぷりを見抜かれて、嫌われたらどうしようかと思った。
「……モモちゃんは、ドーラのほうが、好きみたいね」
本当にすまない、ビアンカちゃん。
嬉しいけど、ちょっと空気読んでくれないかね、モモちゃん?
とか思いながらモモをじっと見ると、モモが暫し私を見つめ返し。
そして、ビアンカちゃんに擦り寄って行きました。
「きゃー!モモちゃん!」
ビアンカちゃんが、大喜びでモモを抱き上げます。
……まさか、空気、読んだ?
……まさかね。
ベビパン時代は、賢さが足りなくて、命令聞いてくれないはずだし。
ゲームなら。
これは、現実ですけどね?
……ちょっと、あとで。
色々、試してみよう。
無事に名前の決まったモモを連れて、ビアンカちゃんも一緒に、かなり回復してきたパパンに会いに行きます。
……もう、バレてるかなあ。
怒られるかなあ、さすがに。
「だいじょうぶよ!怒られたら、一緒に謝ってあげるから!」
顔に出てましたか。
ビアンカちゃんに謝らせるとか、そんなつもりは全然無いんですけどね。
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