第二部 ALO編
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私、桐ヶ谷咲亜は、息を荒げ、飛び起きた。
またいつもの夢を見ていたのだと知り、短いため息をついた。
「会いたいよ…レオ…!」
***
庭で素振りをするスグの声が聞こえる。
振り向いてみると、兄が柔らかい笑みを保ってそれを見ていた。
「おはよう お兄ちゃん」
「咲亜。おはよ」
「スグ、まだ剣道やってたのか…」
「ああ」
チクリ、と罪悪感に襲われる。
そのとき、スグの素振りが終わったらしく、「見てたなら声かけてよー」なんて言う不満の声が聞こえた。
「「お早うスグ」」
「う、うん、お早う二人とも」
スグは挨拶を交わすと、兄の横に座る。
私もスグとは反対側の兄の隣に座った。
「軽いな…」
兄はスグの竹刀を軽く振り、言う。
スグが驚きの声をあげた。
「スグ、お兄ちゃんの常識が外れてるだけだから。 あーでも…軽いかな」
私の両手剣よりは軽いだろう。
あ そーだ
私と兄の言葉がきれいに重なる。
「「試合、やらない?」」
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