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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第104話】
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振り向き、一夏が口を開くのを待っていると喋り始め――。


「いや……何だかヒルトの操縦ってあんまりオートな気がしなくてな。――緊急回避みたいな事も全くしないしさ、ちょっと気になって」

「……?別に気にすることでもないだろ一夏?……んじゃ、今日はそろそろあがらせてもらうよ、二回模擬戦するのは精神的に参るからな、俺」

「あ、あぁ…」


――事実、模擬戦は疲れる――篠ノ之いわく、身体が鈍っているからだと言っていたが……銃を撃たれたり刀で斬りあったりとか普通しないだろ、高校生が。

――まあそんな高校も何処かにあるとは聞いたが、噂の類いだからな……。


ふわりと飛翔し、俺はピットへと直ぐ様戻っていった――。


――第三アリーナピット――



IS装着を解除するや、汗も拭かず、着替えも行わずに俺は観客席へと急いで向かおうとしていた。

――見間違いじゃなければ、あの最上段に居た『あの人』は……。


そんな考えをしながら更衣室を出たところで、誰かとドンッとぶつかった――。


「いたたっ……ヒルト、慌ててどうしたの?」


ぶつかった相手はシャルだった。

ISスーツを着、以前とは違って女性らしいスタイルを際立たせていた――というか、明らかに胸が大きく見えるのは気のせいだろうか。

――急いでたのにそんな邪な考えを抱いてしまい、頭をブンブン振って無理矢理忘れようとした。


「わ、悪いシャル。ちょい急いでてな――ほら」


手を差し伸べると、シャルは俺の手を掴む――そしてそのまま立ち上がらせると怪我が無いかを確認――。


「ん、大丈夫そうだな――あ、シャル――悪いが用事なら後にしてくれるか?少し急いでてな……じゃあ、後でな?」

「ちょ、ちょっとヒルト!?――――もぅ…!」


そんなシャルの声を背中に受け、急いで観客席へと俺は向かった――。



――アリーナ観客席――


観客席へと着くと、俺は最上段へとかけ上がり辺り一帯をくまなく探すのだが――。



「あれ…?確かに居たはずなんだが…」


既にその姿は無く、見間違いだったのかなと思い始めた――。


「お兄ちゃん、どうしたの?てかシャルロットさんが迎えに行ったはずなんだけど……」


そう言い、来たのは美冬だった。

未来やセシリア、ラウラは観客席にて談笑しているのだが、まだセシリアとラウラは少しぎこちなく見える――。


「シャルならさっきぶつかったが――俺を呼びに来たのか……」

「そうだよ?もぅ…ヒルトは先々行っちゃうんだから」


なんて背後から声が聞こえ、振り向くとシャルが頬を膨らませて立っていた。


「悪い、
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