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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
一部:超絶美少女幼年期
十五話:いざ!化け物退治です!
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苛々を抑えているといった様子で猫なで声を続ける、魔族のじいさん。
ふるふると首を横に振る、私。
「ううん。むりです。たべてやるぞって、まものに、おいまわされて。ほんとうに、つかれちゃった。いま、まものがきたら、ほんとうに、たべられちゃうかも……」
涙ぐむ、私。
目をキラリと光らせて、舌なめずりするじいさん。
ビアンカちゃんが、心配そうに声をかけてくれます。
「ドーラ、だいじょうぶ?そんなに疲れてたなんて、気付かなくてごめんね。私をかばって、がんばってくれてたものね。」
「ううん、そんなの、いいんです。ああ、しんせつなおとなのひとが、だっこして、やすめるばしょに、つれていってくれたら……」
涙目のまま、上目遣いでじいさんをチラ見。
舌なめずりしてたじいさんは慌てて表情を取り繕い、気持ち悪い笑顔を浮かべます。
「そうかい、そうかい。それならワシが、連れていってやろうじゃないか。今行くから、そこで、じっとしてるんだよ。」
「ほんとうですか?」
「ああ、本当だとも。」
今にも走り出したいのを抑え込み、レバーから手を離してこちらに歩いてくる、じいさん。
……まだだ。
まだ、早い。
……今だ!
床の切れ込みが入った場所の中心にじいさんが到達するタイミングを見計らい、レバーに向かって猛然とダッシュする私。
突然のことに呆気に取られるじいさんが状況を把握する前に、一気にレバーを引きます!
「な!なにをす」
じいさんの言葉を最後まで聞き取れないうちに、ガコンと開いた床の穴の中に、じいさんは落ちて行きました。
合掌。
ビアンカちゃんも、ポカンとしてます。
「……ドーラ?」
「なんですか?」
「疲れてたんじゃ、なかったの?」
「ウソです。ウソをつきました!」
「……どうして?」
「あのおじいさんが、ウソをついて、わたしたちを、おとしあなに、おとそうとしてたからです!」
「……どうして、わかったの?」
「あのひと。ずっと、あのレバーを、にぎってました。あと、ゆかに、へんなせんが、ありました」
「……それ、だけ?」
「まちがってたら、だれもおちないだけです。そしたら、あやまったら、いいんです!」
ごめんなさいで、許してもらえるよ!
子供だし!
美少女だし!!
「……もう!ドーラったら!」
「ごめんなさい!」
「でも、助かったわ。ありがとう。……これで、たいじできたのかな?」
どうだろうねえ。
じいさんだから、打ち所が悪くてってことも、あるかもしれないけど。
「うーん。すこし、まってみましょう!」
生きてれば、戻ってくるだろう!
レバーを戻して落とし穴を閉
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