幕間
Trick24_なにやってるんですかね、学舎の園の警備
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思いますよ。
ってかなんで雨風に弱い≪クロアマダイ鉱石≫なんて使ってんの?
本当にただの道楽じゃないか、この校舎。何考えてるの理事長?金の無駄過ぎだし
その仕事を受けたマリオさんもバカでしょ?二人まとめてぶち殺すよ?」
「後半が物騒な内容になってるけど・・
まあ、そのクロロホルムってのを校舎に塗って直してるってわけね」
「クロロホルムって・・生徒全員を眠らせる気か俺は」
「名前なんてどうでもいいじゃない。それより、午後は暇?」
「ケンカ売っていますか? この状況を見てわざと言っていますか?」
信乃は笑顔で言う。口元だけが笑った笑顔で。
「あははは・・・雪姉ちゃんや黒子、初春さんと佐天さんを誘ってどこかに行こうかと
思ってさ。あの、目だけ笑ってない笑顔を向けないで、恐いから!!」
「そうですか、楽死んできてくださいね」
「字が恐いよ!」
「お姉様、信乃さんはどうでしたの?」
信乃と御坂のもとに白井がやってきた。
空間移動の検査も外で行っていた。
「ダメだって。忙しんだってさ」
「そうですの。信乃さん美雪お姉様くっつく作戦はできそうにありませんわね」
「そういう変なことは本人の前では言わないでくださいよ。 ん?」
信乃は手を止めてあたりを見渡し始めた。
「どうしたの?」
「ちょっと嫌な予感が」
「「いやな予感?」」
「・・・残念ながら、的中したみたいですね」
見渡していた視線が一か所に止まった。
白井と御坂もその方向を見ると、一人の男が校門から入ってきた。
男は2メートルを超しているのではないかと思うほどの大きな身長、
そして盛り上がった全身の筋肉で余計に大きく感じた。
服装は肩から切られた黒の皮ジャンに、穴のあいたジーンズ。
誰がどう見てもスキルアウトにしか見えない。
常盤台中学は女子高であり、信乃のような例外を除けば男子禁制の場所である。
そんな場所に堂々と正門から入ってきた男は、背格好のことも併せて不審者以外の
何ものでもなかった。
「あなた、ここが常盤台中学と知って入ってきていますの?」
男に一番に対応したのは白井だった。空間移動で男の5メートル前に
移動して警告をする。
一方、一番に男に気付いた信乃はなぜか動かないであたりの様子をうかがっていた。
男が見つかったのだから白井のように警告するなり行動を起こすのが
いつもの信乃のはずだが、今に限っては動こうとしない。
御坂はそんな信乃に不信を感じたが、すぐに白井の正面にいる男に目を向けた。
「わたくし、風紀委員ですの。大人しく
投降な
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