魔法先生ネギま!
0318話
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んな釘宮に困惑する俺が残されたのだった。
「……」
「……」
柿崎が出て行ってから数分。お互いが黙り込んで部屋の中を静寂が支配する。その沈黙に最初に耐えきれなくなったのは釘宮だった。意を決したように口を開く。
「アクセル君、私と初めて会った時の事を覚えてる?」
釘宮と初めて会った時……あぁ、麻帆良に転移してきた翌日だな。エヴァの家に向かう途中で柿崎共々強引なナンパに遭っていたのを助けたんだ。
……そう言えば、ネギの歓迎会準備の時にもそのナンパ男達と遭遇したが高畑が追い払ってくれたんだよな。後で聞いた話によると、その後も色々と問題を起こして停学になったらしい。……それとも退学だったか?
「あの時、アクセル君が助けてくれなかったら多分大変な事になってたと思う。それにその後で同じ奴等に絡まれた時も」
話しているうちに、大分落ち着いてきたのかいつものように話を続ける。
「他にも一緒に買い物行ったり、牛丼食べに行ったり……そう言えば、スーパーで会ってすき焼きパーティをした時はクラスの皆が集まってきて大変だったっけ」
「ああ、そうだな。あの時は凄い騒ぎになったな」
顔を向け合い、どちらからともなく苦笑を浮かべる。
「それに昼休みにご飯を食べる時も那波さんやいいんちょ、村上と一緒に食べるようになって」
「釘宮は殆ど毎日柿崎や椎名にからかわれてたな」
「ふふっ、そうそう。それに那波さんの料理が美味しすぎて負けてたまるかーって、料理の勉強したりもしたなぁ」
「なるほど、最初は出来合いの物が多かったのに最近では弁当が多くなってきたのはそれが理由か」
「そうよ。……まぁ、もっともまだまだ那波さんには敵わないけど」
確かに千鶴の料理の腕に追いつくのにはまだまだ時間が掛かるだろう。千鶴は元々そういうのが好きだというのもあるが、あやかや夏美の食事を2年以上作り続けてきたのだ。その経験はそう簡単に覆せる物ではない。
「ま、そういう風に色々あったけど……あ、そう言えば今日、本屋ちゃんがネギ君に告白するようにってパルとか夕映が私達を引き離したじゃない。で、その後私はアスナごと桜咲さんに連れて行かれて……そしたら、さ。その先で本屋ちゃんに会ったのよ。ネギ君に告白しようとしたんだけど、どうしても出来ないって言って。でも話しているうちに覚悟を決めたらしくて……ネギ君に告白したんだ。成り行きでそれをアスナ達と見守ってたんだけど、ビックリしたわ。あの本屋ちゃんにそこまで勇気があるんだなーって。そしたら、さ。やっぱり私もそろそろ自分の気持ちを誤魔化すのは格好悪いかなって思ったんだ」
そこまで言うと、椅子を立ち上がってこっちに近づき中腰になって俺の顔を覗き込むように見る釘宮。
その顔は頬を赤く染めつつ
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