魔法先生ネギま!
0318話
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2日目の奈良観光も終わり、旅館へ戻ってきた俺達。部屋に戻って買ったお土産を適当に整理するとやる事も無くなったので、ジュースでも買うかと自販機へと向かったのだが……
「何してるんだ?」
自販機の前でゴロゴロと床を転げ回ったり、うろうろしたりと完全に挙動不審なネギの姿があった。多分宮崎の告白の件だとは思うが、何もこんな人目に付く所で悶えなくてもいいものを。
「アクセル君、こんな所でどうしたの?」
ネギをどうするべきか迷っている俺に声を掛けて来たのは佐々木だった。その後ろには椎名、明石姿もある。
「いや、アレをどうした物かと思ってな」
「アレ……? あ、ネギ君……けど、何があったんだろ?」
佐々木の視線の先ではウロウロと落ち着き無く周囲を歩いているネギの姿が。
「確かアクセル君の班って、今日はネギ君と一緒だったんだよね? どうしたの?」
確か、佐々木はネギに対してかなり好意を持っていた筈だ。そんなネギが宮崎に告白されたなんて知ったらまず騒ぎになるのは確実だろう。……3-Aだけに。
なので、取りあえずは誤魔化す方向で話を進める。
「さぁ? 旅館に戻ってくるまではまともだったんだが……」
「うーん、分かった。じゃあ私が話しを聞いて来るね」
「ちょっ、まき絵!」
明石のそんな声を背に受けつつ、ネギへと向かっていく佐々木。……ここで躊躇しないのがバカピンクの由縁か。まさかこんなに直球的な行動に出るとは思わなかった。すまん、ネギ。
「ねーねー、ネギ君。こんな所で何怪しい動きしてるのー?」
「ま、まき絵さん!? いえ、べつにその、誰も僕に告ったりなんか……あ」
告った。その言葉を聞いた他の面々の行動は素早かった。
「え、告った!? 誰が!」
ギャーギャーと騒ぐ3人を目に、そろそろ止めようかと思った次の瞬間。
「はいはい、そこまでそこまで。ネギ先生に関しての取材は私を通して貰わないと」
いつの間にか現れた朝倉がネギと佐々木達を分断するように立ちはだかったのだ。
「ちょっと、何で朝倉が仕切るのよ」
「ふふーん。私はネギ君とちょーっと仲がいいんだ。そうだよね、ネギ君?」
「え? ええ。確かに朝倉さんには色々とお世話になっています」
色々とお世話。魔法に関して理解して貰えるのだからネギの言葉に嘘は無いだろう。ただし、言い方に含みを持たせすぎだ。そして実際、その言葉に反応したのは当然ながらネギに対して好意を持っている佐々木だった。
「ちょっ、どういう事!?」
「どうもこうも、そういう事だよ。ほら、ネギ君。ここは私に任せてくれればいいから、お風呂にでも入って気分転換してきな」
「あ、はい。ありがとうございます。じゃあ、お風呂にでも……あ
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