暁 〜小説投稿サイト〜
世界征服を剣のみで行おうとする猛者が降臨しました。
第一話
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き、相手が来るのを待つ。こんなに冷静で居られるのは初めてかも知れない。
しばらく待っていると、ヒト型魔物は指を動かすジェスチャーをした。俺を挑発しているのか、それとも仲間を呼んでいるか。
結果は後者。更に近い位置に四体程ヒト型魔物が降って来た。群れてるのかコイツら。
「ハッ!」
正当防衛です。飛掛かって来たから横に剣を振ったらヒト型魔物が青い液体を出しながら倒れて死にましたがこれは正当防衛です。
「グオォォォぉ!」
「来んな変態ヒト型魔物!」
飛掛かって来るのが必殺技ですか。ならこっちは飛掛かって来た物を斬るのが必殺技です。とでも言うかの様に華麗にヒト型魔物を斬り続ける。
ーー結局一体残らず倒してしまった。要した時間、約2分。青い液体も地面に吸い込まれる様に消えた。
「おう、よく頑張ったな」
「お前俺を見捨てたな!」
「人聞きが悪いな。見学してたんだぞ。それにしてもそこそこな腕前だったな。何てったって俺の能力だからな。身体はお前が占領しているらしいが、半分、つまり神経なんかは俺そのままなんだ」
「ほうほう」
「それ使って悪用……すんなよ?」
俺が悪用をするかの様な顔だったらしい。
「へへへへへ」
「話の前に、前方のゴブリンを退治した方が良さそうだぞ」
マキは一体何処から見ているのか。前方にはさっきのヒト型魔物だ。ゴブリンと言うらしい。
「片付けるッ!」
さっきの様に仲間を呼ぶ前に斬る。瞬く間にゴブリンは飛ばされ、消えてしまった。やはりこの身体は使いやすいし、とても快適だ。悪用にはもってこいだな。
「よし、この世界を俺の物にしてやろう」
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