第十六話 信じてました
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来ると思うんだよね〜。
だってそれが最良の一手なんだから。
そうなると僕が緑間くん相手に全力でいかないといけないみたいだよね〜。
「だり〜、けど頑張るか〜。」
そうなると緑間くんの動き以外にも周囲の動きも見ないといけないから鷲の目を使っておかないと行けないし、絶対守備と呼ばれる守備をしないといけない。
でも勝てればこれくらいのことは気にしない。
てか絶対勝つから。
「よし。残りも頑張っていこう〜。」
残り時間は2分51秒。
「最初から緑間くんかよ〜。」
「それはこっちの台詞なのだよ。またお前が俺のマークだなんてとことんついてないのだよ。」
「でも今回は僕じゃ無いみたいだよ。」
そ僕が言い切るとクロちゃんが緑間くんに渡る予定だったパスをカットした。
影が薄くて気づかれなかったようです。
そしてボールは日向先輩に渡ったけどあのセンターの前じゃレイアップは無理だよね〜。
今の得点は70対68かぁ。
でもスリーポイントを打てば・・・あっ!
緑間くんヴがスリーポイントを好む理由は確かブザービーターでとどめをさすためだっけ。
良かった〜、思い出せて。
それならシュートは任せて緑間くんのマークに専念しないと。
残り15秒。
点差はいまだに2点。
でも日向先輩たちが頑張っている。
火神も大型センターのスクリーンにすぐに徹している。
これはいけるかも。
「入った。」
観客も凄い歓声だ。
ここまで白熱するなんて誰も思って無かったでしょう。
でもこれで終わりではない。
だってまだ緑間くんのブザービーターの可能性が有るのだから。
だから僕は緑間くんからずっと離れていない。
「勝ってねーよ、まだ。」
来た!
しかも高尾くんのパスか〜。
と言うことはクロちゃんのマークはしてなかったんだ〜。
それともマークをしていたけど速攻が出来るように準備をしていたのかな?
どちらにせよ。
「打たせないよ。」
と僕はパスをカットしようとしたが緑間くんにボールを取られてしまった。
「ヤバッ。」
しかし緑間くんの前に火神がいる。
「火神―!」
火神は限界を超えてジャンプをしたが緑間くんはボールを一旦下げた。
「だろうな。信じていたのだよ。たとえ限界でもお前はそれを超えて飛ぶと。」
僕も信じていたよ。
クロちゃんがすぐに来ると
「ボクも信じていました。火神くんなら飛べると。そしてそれを信じた緑間君が一度ボールを下げると。」
そう言ってクロちゃんはシュート体制の緑間くんのボールを叩きました。
『ビーーーーーー。試合終了ーーー!!!』
70対71。
ギリギリの勝利。
「70対71で誠凛高校の勝ち。」
「「「ありがとうございました!!!」
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