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MASTER GEAR 〜転生すると伝説のエースパイロット!?〜
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ノマエハジメがサイクロプスと呼ぶ機体ですが、調べてみたところ機体のフレームから装甲、果てには武装まで全て材質に『ミスリル』を使用していることが分かりました。……ミスリル製パーツの使用率は全体の八割を超えています」
整備班の班長の報告にその場にいた全員が絶句し、コロネル大佐が表情を固くしながら口を開く。
「それではつまり……この機体は……」
「……はい。このサイクロプスと呼ばれる機体はアンダーギアではなくマスターギアです。それと外のリンドブルムと呼ばれる戦艦も……装甲の全てがミスリル製らしく『サーヴァントシップ』である可能性が高いと思われます」
サーヴァントシップ。
それはマスターギアと呼ばれるロボットを中枢ユニットとし、マスターギアのパイロットの意のままに動く戦艦の名称だ。
パイロットという主に絶対服従な戦艦の従者。故に「サーヴァント」シップ。
だが「サーヴァントシップ」と呼ばれる艦はコロネル大佐の知る限り、ただ一隻しか存在しない。
「…………………………そうか。それでそちらはあの時と識別コードを特定できたのか?」
コロネル大佐は大きく息を吸って気持ちを落ち着かせると、ゴーレムとの戦闘時にブリッジにいたオペレーターに話しかける。
「は……はっ! 例の識別コードは二百年前のベット・オレイユ軍のもので、識別コードに登録されていた機体は『サイクロプス』。そしてと、搭乗者は……『イレブン・ブレット』とありました!」
オペレーターは顔を蒼くしながら報告すると、それを聞いたコロネル大佐はとても信じられないとい表情で首を小さく振った。
「イレブン・ブレット……少将……だと? ありえない……」
今コロネル大佐が呟いた言葉は報告を聞いた者全ての正直な気持ちだった。
「……だが、マスターギアとサーヴァントシップを操ることができるのは……」
そこまで言ったところでコロネル大佐は、ほとんど無意識に懐から懐中時計を取り出して呟く。
「あの少年が……かつて“ワンマンアーミー”(ただ一人の軍勢)と呼ばれた二百年前の英雄、イレブン・ブレットだと言うのか……?」
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