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MASTER GEAR 〜転生すると伝説のエースパイロット!?〜
006
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配していた。
「それにしても何でルナール少尉が? コックの人とかはどうしたんですか?」
「コックの人達はあのゴーレムの襲撃の時に私達とは別の救助挺で脱出しているんですよ。だから私が代わりに。ああ、それと私のことはファムでいいですよ」
「え?」
こちらを振り向きもせずに言うファムの言葉にハジメは思わず動揺してしまう。
ハジメは前世では男子校に通っていて、今まで女性と話をしたのは皆無だった。そんな彼が年上とはいえ年が近い女性のファムに名前で呼んでほしいと言われて動揺してしまうのは仕方がないことだろう。
「どうしました?」
「い、いえ、何でもないです………………ファムさん」
「はい♪ もうできますから待っていてくださいね」
「分かりました。……ん?」
ファムに返事をした一はその直後にある疑問に気がついた。
(アレ? そういえばこの世界の料理って一体どんなものなんだ? ……食べれるのか?)
ゲームのマスターギアではストーリーモードでたまに登場人物が地球のと似ている料理を食べているシーンがあったが、この世界でも地球のと似ている料理が出てくるとは限らない。もし出てきたとしても、その味が元地球人のハジメが食べられるものだという保障はどこにもないのだ。
「できましたよ。はい、どうぞ」
コトッ。
「は、はい。………………これは」
ハジメがファムがテーブルに置いた皿を恐る恐る見てみると、皿の上にあったのはスパゲティによく似たパスタ料理だった。
(見た目は普通のスパゲティだよね? それじゃあ味の方は……?)
外形はマトモ、匂いも普通、残る問題は味だけ。
フォークを手に取ったハジメはとりあえずスパゲティを一口、慎重に口に運ぶとゆっくりと祈るような気持ちで咀嚼する。すると素材の味を十分に活かした家庭的な味が口の中に広がる。
「……美味しい」
「ふふん。そうでしょう? 料理はいい男をゲットするための手段……じゃなくて花嫁修行の代表格ですからね。習得には力を入れているんですよ、女として」
「そうなんですか、凄いですね」
胸を張ったファムが何か変なことを言った気がしたが、幸か不幸か空腹だった一は料理を食べるのに夢中で彼女の言葉をまったく聞いていなかった。
そしてハジメが食堂でファムの料理を食べていた頃、格納庫ではコロネル大佐を初めとした数人のクルーがサイクロプスの周りに集まっていた。
「それでは解析結果を教えてくれ」
「は、はい……」
コロネル大佐が艦のアンダーギアの整備をしている整備班の班長に言うと、整備班の班長は緊張した表情でサイクロプスの解析結果を口にする。
「こ、この機体……あの少年、ニ
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