暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第31話 クリスマス・イベント
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…鼠の仇名は伊達じゃねぇな……」
「……何を今更。 今気づたんなら、遅すぎだろ? アルゴの性質くらい付き合う前から把握するもんだ」
クラインの愚痴を訊いて、リュウキは、素早く突っ込んでいた。そのくらいの覚悟が無ければ、あの情報屋とは付き合っていけないのだから。
「ちょっとまて! なら、リュウキ! おめーにも聞きたいことがある!」
クラインは、話題逸らしをするかの様に、リュウキに指を突きつけた。『話題逸らしたな……?』 と言おうと思ったが、それを止める。少しだけ、クラインの言う『聞きたい事』が気になったから。
「………?」
「アルゴの情報だ! キリトのヤツ以外にも、オレはリュウキ、お前の事もアルゴから聞こうと思ったんだ。だが、なんでお前の情報だけ極端に無いんだよ!」
突然、クラインがそう叫ぶように聞いていた。
確かにそれに関してはキリトも不思議に思っていた事だ。だけど、売ってない理由を直接本人に聞く。……そんな事をしたら、リュウキの情報を買おうとしている。と言う事があからさまにバレてしまい、あまり良い印象を与えない、寧ろ悪い印象しか無いだろう。
リュウキは、クライン問に、とりあえず答えず苦笑いをしていた。横で訊いていたキリトも同様に。
――……良くも悪くも、真っ直ぐで単純。
それが、この男の良い所なのかもしれない。とも リュウキとキリトは思っていたのだった。
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