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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第31話 クリスマス・イベント
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モンスターは大アリの軍団である。
数は非常に多いがそれは決して雑魚ではない。安全マージンを取るっていたとしても、数に物を言わせられ、無数のアリに囲まれてしまえば、忽ちHPゲージが
安全値
(
グリーン
)
から、
注意値
(
イエロー
)
になる事もざらだ。
それが、最前線で戦っている攻略組であったとしても。
だが、それでも 今現在 この場所は最も効率の良い狩場となっている。
この層のモンスター、アリは 確かに攻撃力は高い。 だが、それに反比例しているのか、防御力、そしてHPが思いの他、低く設定されているのだ。
加えて、1度にPoPされる数も多い。だから 相手の攻撃さえ受けなければ、短時間で大量に倒す事ができる。
……勿論、それはパーティプレイでの狩り方だ。
ソロの場合は囲まれる可能性が高い為、決して効率が良いとは言い切れない。アリに囲まれでもすれば、その高い攻撃力でHPゲージを一気にもっていられるからだ。
そして、人気スポットゆえに1パーティ1時間までと言う協定が張られている。
そんなところだから、時間帯によれば、プレイヤーの数も多い。だけど、リュウキの目的の人物を探すのは訳ない事だ。
なぜなら、その人物は殆どがパーティを組み、並んでいるのに1人で並ぶから。
そんな事をするのは自分が知る中でも1人しかいない。
……キリトだ。
そして、読み通り キリトは戦っていた。無数のアリをたった1人で。
「ぐっ……ッ!!」
キリトは、アリたちの酸性の粘液を被弾してしまい、バランスを崩す。当然、自分自身の脳でプレイしているも同然だから、ずっと集中し続ける事は不可能だし、集中力が切れれば、動きに切れは無くなり、被弾する可能性が増加する。何時間もぶっ通しでしていたらそれは必然だろう。
そして、キリトの隙を狙い、再び飛びかかるアリが1匹。……が、その攻撃がキリトに届く事はなかった。
「ギョエエエッッ!!」
背後から襲いかかろうとしていたアリが、衝撃で吹き飛ばされ、硝子片となって砕け散ったからだ。
キリトはそれを見届けると。
「……まだ 1時間たってないだろ?」
キリトは、振り向かずにそう言った。誰が来たのか、判っていたから。
「それはすまなかったな。……随分無茶な狩りをしてると思ったら、つい手がでた」
片手剣を肩に担ぎそう言っているのは、リュウキだ。その太刀筋や突然乱入してきた事、色々な要素で、相手が誰なのかを、キリトに教えていた。
もう、長い付き合いだから、其れくらいは判るのだ。
「だが……、所要時間は、後1分も無いだろ? そろそろ〆だ」
リュウキがそう言うと、キリトは頷き その場から離れた。離れ、安全エリア
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