Episode外伝:約束?想い
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、あれで稼働してるんだもんね。ちゃんと安全面も保証されてるはずだもん。心配することなんて……
「おい!またあの登りで人が落ちたぞ!」
「またか!?これで何人目だ?」
「確か、今日だけでもう30人くらいか?」
「あー、でもまだ少ないほうか?」
「…だな。先週なんか一日で50人は超えたらしいぞ」
…………ちょっと、ちょっと待てよ。ぜんっぜん大丈夫じゃないじゃん!
なんだよ一日50人以上が落下するジェットコースターって!?なんでそんな危険なものが稼働してんだよ!?なんで設置10周年の石碑が立ってんだよ!?
「エイミィ!流石にこればっかりは危険だよ!」
「え?もう順番来たよ?」
……oh…
「フ、フフフフ…もう、俺に怖いものはない…今なら姉さんの料理でも完食できる気がする…」
はい。乗って来ましたよ、あの殺人ジェットコースター。マジで人落ちてたよ。俺らの後ろの人落ちてったよ。まあ、なんとか俺の減重魔法と減速魔法が間に合って大事にはならなかったけどさ。あのジェットコースターには必ず魔法師一人が常駐してないとダメだね。
でもまあ、あのジェットコースターを乗り越えた俺にとってはもうどんなものでも楽に見えるからね。今日は大丈夫だ。
「次はー、あ、あれにしよう!」
そう言ってエイミィが指差したのは、なんか高速回転している円形状の物体。コーヒーのカップを象った乗り物の真ん中に、テーブルみたいな丸い棒とハンドル(?)がついた、俺が遊園地に必要ないと思う遊具ベスト3の内の一つ。
そう、所謂、最強の敵だった。
「お嬢様……そのご要望は容認しかねます」
「命令よ」
「………了解致しました」
まず執事とお嬢様という立場的に説得は不可能だったことに今更気づいた。
あはは…コーヒーカップだって…なんでコーヒーカップをぐるぐる回す必要があるんだよ…そんなことしたらコーヒーが零れちゃうでしょうが。
そんな理屈なしにしても、ぐるぐる回ることになんの意味がある?ただ気持ち悪くなるだけじゃないか!
「エイミィ、やっぱり他のところ行こうよ。ほら、あのジェットコースターと、か……人が、落ちた、よ……」
「え?どうしたの隼人?
順番来たからはやく乗って乗って!」
………oh…
「ふ、ふふふふ……ふふおえっ、ふはっげほっげほっ…うぇ…」
「あちゃ…やりすぎちゃったかな?」
コーヒーカップでエキサイトした隼人とエイミ
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