暁 〜小説投稿サイト〜
【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
幕間3 「天災と暗躍と、時々チカさん」
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たあの人。
人を惹き付ける魅力があったあの人。
そして、誰にも彼にも忘れられたあの人。
まるで世界から拒絶されたように、彼は突然手の届かない所へと行ってしまった。残された人々は“居なくなったことにさえ”誰も気付いていない。親しいものも親しくないものも、皆平等にあの人の事を忘れていた。
あの人は今何を考えているんだろうか。あの人は世界を恨んでいるだろうか。いや、その仮定すらもうすぐ無意味なものになる。もうすぐ、彼は「世界」に還って来れる。帰って来た彼が何を為すかは・・・彼が決める事だ。
「もうすぐだよ?もうすぐ皆で・・・迎えに行くからね」
今では世界でたった3人だけが本当の意味で知っている世界から居なくなったあの人を、束は愛おしげに想った。
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