暁 〜小説投稿サイト〜
めだかボックス 〜From despair to hope 〜
第31話 「あの時の約束を覚えておるか……?」
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
だけ、新メニューを開発したところで、彼女に『おいしい』の一言を言わすのは不可能だぞ?」

めだかがそう言う。

「おいしい… 委員長がそう言ってくれるのは最大級の賛辞だと僕は思うね。僕の場合は、めだかちゃんに「よくやった」かな?」

劉一は、笑いながらそう言ってめだかちゃんを見た。

「ふむ!」

めだかもセンスをビシッと構える。

焔木先輩は、目を見開かせた…

「あ…た 確かに… 委員長…いつも言ってたよ… 『生きる事…殺す事…』 そうやって委員の皆に……」

知っていたようだ。

だけど… 認めてもらいたくて…焦って焦って…

全然本人が見えてなかったんだね。

そして… 基本をさ…

「そう言うことだね。全ての…食材を… 生命(いのち)を貰って料理を作ってるんだからさ!それが分かってたら… 後はもう少しだと思うよ!もうちょっとで、彼女に『おいしい』って言わせられると思うよ!」

劉一は、笑顔でそう言う。

でも……何かを間違えているような気がしていた。


「って あ…よくよく考えたら 新料理の開発の投書の件から大分遠ざかった気がする…。」

そう、それなのだ。

投書の内容は新料理の開発。

でも、今日した事は違う。

劉一はその事で苦笑いをしていた。

「そんなことない…。 まさか…後輩の君たちに…ましてや 食育委員会でもない人たちに… そんな事を気付かされるなんて… 俺 一から出直してくるよ。委員長に本当に認めてもらうためにさ。… どうもありがとう、黒神さんと劉一君」

焔木はそう言って2人に頭を下げた。

「……ふふふ。良かったです。がんばってください!先輩! …めだかちゃん。」

激励を言った後、めだかのほうを見る。

めだかは、顔色…そして目が変わった焔木先輩を見て確認すると…またまたセンスを構え。

「ふむっ…これにて一件落着だな。劉一。」

めだかちゃんはそう言い。

そして 食堂を後にした。













それは帰りの道中……

「やはり流石劉一だ。私が考え付く前に答えを導き出した。見事な手際だ。」

そう言って笑っていた。

「あ…ははは。 ありがとう、めだかちゃん。僕もしっかり補佐しないといけないからね。色々勉強してて良かったよ。」

そう言って劉一も笑った。

「ふむ!それはそうと、 米良二年生の事を詳しく話してもらおう!」

( !!えええ!!覚えてたの!)

すっかり忘れていたと思っていたのに、覚えていためだかちゃんに驚く!

……でも、心のどこかでは当然だとも思っていたようだ。

「当然だ!」

その劉一の心の声
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ