第21話 こっくりさんのその後の話し
[10/10]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
で………」
「あるいは、そういう魔法関係にまで力を振るえて、近衛が守れるといのを望んでいた可能性もある」
「どれくらい?」
そう必死そうな瞳で見つめんでくれ。いじめてるみたいじゃないか。
「さぁ? 学園長の考えはわからんとしか言いようがない」
「サギ先生は呪術師ってことだから、関西呪術協会の人間なんよね」
「大きな括りだとね。正確には関西呪術協会の傘下組織の中部魔術協会の人間になるね」
「やっぱりウチは京都に戻った方が良いと思うん?」
「どうだろ? 組織的には何もわからない長が就くのは勘弁して欲しいけど、近衛という旧家の血が魔法使いに流れるのは許せないんだろうけどね。正直、その質問には答える資格はないかな」
「資格?」
「うん、まぁ。今はサギ・スプリングフィールドっていう名を便宜上名乗っているけど、これは麻帆良に魔法使い見習いとして入るためであって、とっくの昔に「英雄」の息子サギ・スプリングフィールドって言う名は捨ててるんだよ。今の本当の名は遠坂暁って言うんだ。誰にも内緒だよ。つまりオレは近衛と同じ「英雄」の子という条件で、そこから逃げ出してるんだよ。だからさっきの質問には答える資格がない。あえて言うなら、全てを捨てれるなら逃げちゃえ、かな」
「あはは。全ては無理やなぁ。サギ先生は後悔してないん?」
「後悔ねぇ。大前提として、オレは両親に捨てられたと思っているから、3歳の時に拾ってくれた新しい家族に感謝しかないかな。リニスもいるし」
「(暁………)」
「せやったか。ごめんなぁ。言いにくいこと聞いて」
「いや、別に何とも思わないんだけど。で、まとめると近衛は魔法または呪術を学びたいと思っているけど、関西呪術協会と関東魔法協会という対立組織のトップまたはそれに近い人間の縁者であり、麻帆良には魔法に関わらないために送られた。だけど両方の組織にそう思っていない人間が多く、その身に潜む魔力と血を利用しようと良からぬ企みをする人間も多い。そして両組織の争いの遠因の1つにもなっている。こんなところか」
「「うわぁ」」
「どないすればええんや?」
「どっちを学んでもまずくないか?」
「そやね。これは困ったわ」
「まぁ、説明するのはこれぐらいか。長谷川も追加の説明で思うところがあるだろうから、改めて1週間考えて長谷川も近衛も返事をくれ。その返事を尊重して当たるから」
「わかった」「わかったぇ」
そう話して「こっくりさん」から始まった魔法バレの話しは終わり、解散した。
前途多難だ………。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ