第21話 こっくりさんのその後の話し
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魔法に関わらせない目的で麻帆良に来ているんだしなぁ。
「(リニス〜。どうしよ?)」
「(才能は折り紙付きなんですけどね。どうしましょうか?)」
まぁ生半可な覚悟で裏に関わらせるワケにはいかないから、オレの知る限りの近衛の状況を話して、近衛に判断させるか。
「近衛。自分が言ってる意味がわかるか?」
「もちろんや。今回のことやってウチが原因やったワケやろ。ならもう2度とこないなことが起きないようにせんといかん」
「そういうことなら教えるのはやぶさかではないけど、その前に近衛の状況をわかってもらわんといかん」
「ウチの状況?」
「ああ。ある意味、長谷川よりも危険だしな」
「どういうことだ!」
「落ち着け、長谷川。ちゃんと説明するから。まず、近衛。君には人が羨んで仕方がないほど魔力が眠っている。まぁ、これが今回の件のそもそもの原因なんだが。でだ。まずその魔力を利用せんとする悪意のある人間が、今までもそしてこれからもずっといる。だからある意味自衛の手段として、魔力を使えるようにするのは賛成だ」
「なら」
「だがな、近衛。大きな力はそれ相応のリスクや責任も吸い寄せる。これは多分絶対だ」
「う、うん」
「それに前話したことがあったけど、近衛のお父さんの詠春殿と話しが通じたのは、詠春殿が関西呪術協会の長だからだ」
「お父はんが?」
「ちなみに学園長は関東魔法協会の理事だ」
「お祖父ちゃんも?」
「ちょっと待て、サギ先生。さっきの話しだと関東と関西って対立してるんじゃないのか?」
「そうだよ。正直、一触即発かな」
「なら、おかしいじゃないか。どうして、」
「どうして近衛が京都を離れて麻帆良にいるかだよね。これが、まぁ、よくわからない。近衛はどう聞いてる?」
「どうって。京都にいると危ないからお祖父ちゃんのいる麻帆良に行けって」
「何故危ないかは?」
「えーと。小さい頃誘拐されそうになったことがあるんや。それでだと思う。」
「そか。一応、聞いてる話しだと近衛を魔法に関わらせないために麻帆良に行かせたと聞いてるから、その誘拐もあるいは魔法関係なのかもな」
「そ、そやったんか」
「ただ、正直近衛の魔力は関わらないのは無理、って言えるぐらい大きい。しかも、それは近衛家という代々続く旧家の血の結晶でもあるから、当然周りはそれに期待する。あるいは詠春殿はそう言う柵を嫌ったのかも知れない」
「お父はん………」
「こっからは私的見解も入るけど、近衛のお父さんの詠春殿とオレの父親は、魔法世界であった戦争に参加してる」
「そうなんか?」
「あぁ。それで向こうでは「紅き翼」なんて言う集団
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