暁 〜小説投稿サイト〜
転生者が歩む新たな人生
第21話 こっくりさんのその後の話し
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「千雨ちゃん………」

「長谷川、悲嘆に暮れてるとこ悪いが、もっと悪い報せがある」

「はっ、もっと悪いだと!」

「あぁ。長谷川の体質ってのは恐らくどんな結界も無効化する。そしてそれは魔法使いが戦闘する際の人払いの結界も同じだと思う。つまり長谷川はそういった戦闘に無意識に巻き込まれる可能性が高いってことだ」

「はぁ? なんでだ。今まで一度もそんなことはなかったぞ?」

「それは、あれだ。魔法使いの戦闘は秘匿の意味もあり夜中や日中に結界内で行われることが多いんだ。当然小さい頃よりも今、今よりもこれからの方が、夜中ももちろん日中も出歩く頻度は多くなるはずだ。そうすると当然………」

「戦闘に出くわす機会も多くなるってことか」

「そういうことだ。で、オレから提案できるのは、魔法に関する記憶を消して今まで通り過ごす。記憶を消さずに一般人として少しでも危険を感じるようなら避ける。魔法または呪術を覚え、何かあったら逃げれる実力をつける。これくらいだな」

「そうか………。1つ目はダメだ。知らなかったならともかく、危険があると知ったんだから、何も知らないまま生きてくなんて、知らなくなるにしても嫌すぎる。2つ目は………。ダメだな。避けれるとは思えねぇ。………、成る程な。知っているから巻き込まれるか。その通りだ。サギ先生、確認だ。呪術ってのはサギ先生が教えてくれるってことなんだろうな。魔法使いに教えを乞うなんてしたくねぇぞ」

「えぇ。長谷川がオレに師事するって言うなら、オレとこのリニスが教えましょう。只、オレも一般の呪術師とはちょっと立場が違うので、弟子と言うことでオレの事情に巻き込んでしまうこともあるだろう。なるべく巻き込まないようにすると誓うけど、それでも良いなら逃げ出せるだけの力を目標に教えましょう」

「そうか。じゃぁこれからお世話になります」

「はい、わかりました」

「(リニス、頼むね)」

「(暁………。丸投げですか)」

「(いやいや、そんなつもりはないよ。只リニスは教えるのが上手いからよろしくねってこと)」

「(はいはい、わかりましたよ)」

 これで、長谷川については丸く収まったか。

「なぁなぁ、サギ先生。ウチも呪術を教えて欲しいんや!」

 なんだとー。

 いや、まぁ元々占い研究会に入ってるんだから、そう言った方面に興味があるのは当たり前か。
 しかも、ネギすら越える魔力量があるんだよなぁ。
 ただ、近衛の場合、周辺がなぁ。関東魔法協会の理事の孫であり、関西呪術協会の長の娘。なおかつ、長からの後継者の指名がないものだから、非公式ながら次代の長候補であり、関東への人質とも見られている少女。
 正直、あまり関わり合いたくないなぁ。
 そもそも、長からは
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