第21話 こっくりさんのその後の話し
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わかったぇー」
「その上で話すけど、この麻帆良って都市は「魔法使い」に支配されている都市だ。2人も「魔法少女」ならぬ「魔法番長」や「魔法婆」なんて噂を聞いたことがあるんじゃないか? そう言ったのは、物事を「魔法使い」に都合の良いように認識ささせる麻帆良全域に強固に張られた「麻帆良大結界」の認識阻害の効果なんだ」
「へぇ〜。そうなん「なんだと!」や。どうしたんや、千雨ちゃん」
「そう、つまりだ。ギネスに載るような巨大な世界樹が話題にならないのも、意味不明な図書館島なんて言う施設が許されるのも、オリンピックに出ても勝てるんじゃね? っていう生徒が普通にいても騒がれないのも、ロボットが歩くのも、大学部で爆発が起きても問題にならないのも、9歳児が先生をやってもおかしいと思わないのも、全て「麻帆良大結界」のせいなんだ」
「なっ!」
「で、まあいろいろ言いたいことはたくさんあるけど、基本的なところは話したから、とりあえず、2人が聞きたいことを聞こうか?」
「それやった「サギ先生「麻帆良大結界」ってのはなんなんだ」らー、千雨ちゃん?」
「イタイとこを聞くね。呪術師としては「わからない」かな」
「わからないだと!」
「うん。まあ、効果は幾つかある。さっき言った、物事を「魔法使い」に都合の良いように認識させる認識阻害の効果とか、力を持った怪異、これはまぁ、業界用語で言う鬼とか悪魔とか悪霊と言った類のモノと思ってくれたらいいけど、そういった人に仇なす怪異の力を弱める効果なんてものもある。ただね。麻帆良全域にかける意味がわからない。どういうことかというと、麻帆良の世界樹は確かに神木と言ってもいいぐらい神格のある木で、一般人から隠すのはわかる。わかるけど、そもそも何故そんな神木の近くに一般人が住む都市があるのかが意味不明なんだ」
「どういうことなん」
「つまりね。秘匿に一番なのは近づけないことなんだ。それなのに一般人が住む都市を近くに造る。矛盾していると思わないかい?」
「そやなー」
「実際、そうやって秘匿されている神域や霊山なんかは日本にもたくさんある。なのに麻帆良の魔法使いは、一般人を住まわせ、その上で魔法使いの都合の良い結界を張るなんてことをしているんだ」
「全部「魔法使い」のせいってことか? なぁ、サギ先生。その結界が効かないなんてことはあるのか?」
「あぁ………。嘘を言ってもしょうがない。昨日リニスは「こっくりさん」という原因がわからないまま、とにかく魔力とその原因になるものだけを隔離する結界を張ったんだ。だから結界内には、悪霊と近衛だけしかいないはずだったんだ」
「あれ? じゃぁなんで千雨ちゃんが………」
「まぁつまりそういうこと。長谷川は「先天的に結界が効かない体質(
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