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転生者が歩む新たな人生
第21話 こっくりさんのその後の話し
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るかも知れないが、そんなのはそのものズバリ「幻想」だ」

「どういうことなん?」

「つまりだ。「魔法」なんてものは只の道具であり、技術でしかなく、「ファンタジー」なんてものじゃなく、「リアル」なんだ」

 まぁ、いきなりこんなことを言ってもわかんないよな。
 当然2人とも首を傾げている。

「ざっとおおまかに説明すると、普通の一般人、裏に対しての表の人が言うところの「世界」はこの地球を中心とした世界しか指さないけど、実際には次元を越えた世界が幾つもあって、それぞれに多様な文化・生活があるワケだ。その中には「科学」が発達した世界もあれば、「魔法」が発達した世界もあって、この地球は「科学」が高度に発達し、「魔法」が秘匿された世界になるんだ。
 で、唯一裏世界でも公式に交流がある世界に、「魔法世界(ムンドゥス・マギクス)」っていう世界がある。
 そこは地球で言う「科学」の代わりに「魔法」が使われ、それが当たり前なんだ。で、世知辛いことに「魔法世界(ムンドゥス・マギクス)」っていうのは、ドラゴンもいれば、妖精もいる世界なんだけど、地球と同じようにヒトが生活している。その生活の中には地球では公式上無くなった「奴隷」や「賞金首」なんてものが、当たり前に存在している。ゲームなんかの影響で、それを「幻想(ファンタジー)」と捉えるかも知れないが、ぶっちゃけ「現実(リアル)」に考えると只治安が悪く、行政能力が未熟なだけなんだ」

「ど、どういうことなん?」

「つまりこういうことだろ。現代日本のように基本的人権が確立されていれば、「奴隷」なんて存在しないし、行政つまり警察なんかが犯罪者を捕らえ、治安維持をしっかりしているなら「賞金首」なんてものは存在しないってことだ」

「なるほどー」

「まぁ概ね長谷川の言う通りだ。別に魔法世界よりも地球が優れているとか言うつもりはないが、治安という一点に関しては、魔法世界よりも日本が優れていると言えるだろうね」

「「なるほどー」」

「でだ。今までおおざっぱに「魔法使い」ってひとくくりに話してきたけど、実際には魔法世界をルーツとした「魔法使い」と地球世界、特に日本古来からある呪術をルーツとした「呪術師」の2つに分けられる」

「サギ先生はどっちなんや〜?」

「オレか? オレは「呪術師」の中の「符術師」になるな。で、まぁ、ご多分に漏れず「魔法使い」と「呪術師」は仲がすごく悪い。これはもう過去の因縁もあるから割愛するけど、「魔法使い」の関東魔法協会と「呪術師」の関西呪術協会で、組織立って対立していると覚えておいて欲しい。ついでに言うと、今まで話したこともこれ以降話すことも全て「呪術師」の立場からの話しで、「魔法使い」からしたら別の意見があるかもというのは覚えておいて」

「ああ」「
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