第21話 こっくりさんのその後の話し
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ったもんじゃから、どうしようかと迷っていたところだったんじゃ」
「そうですか。見たところ4人とも気絶していただけと思いましたが、念のため保健室に連れて行っております。後の処置はお任せしても?」
「うむ。わかったぞい」
「では、失礼します」
そう言って、学園長室を出た。
………、そう言えば学園長と高畑先生抜きで話したのって初めてじゃないか?
☆ ★ ☆
次の日、と言っても休みの日なんだが、長谷川がやって来た。
何故か近衛も一緒に………。
話しを聞くと、あの後学園長は保健室に行き、一通り5人の無事を確認した後、説教をしたらしい。で、その際、学園長は麻帆良大結界の認識阻害の効果を利用して、5人の一連の記憶を「何も起きなかった」と誘導し、それを魔法で補強し、何も無かったことにしたようだ。
ようだというのは、長谷川には誘導自体が効かず魔法の効果が成立せず、近衛の方は一応効果はあったが、昨晩日課の日記を書いてる時に、一昨日のページから「こっくりさん」をしなかったことに矛盾を感じ、「変やなぁ」と考えてたら、霧が晴れたように消された記憶を思い出したらしい。
学園長、しっかり魔法をかけてくれ………。
ちなみに近衛は悪霊が退治されるまで、悪霊を通してずっと見聞きしており、一連の動きは全部見ていたらしい。
で、今朝、長谷川が挙動不審なのを見つけ、HANASHIをして一緒に来たんだと。
立ち話も何なので、2人を部屋へ通す。
一応近衛も長谷川から聞いて、数学のわからないところを聞きに来るというカタチはとってきたようだ。
「さて、何から話そうか」
デバイスを通して、今いる部屋に、封時結界だと希に来る客に気付かない可能性があるので、消音結界を張っておく。
「そやなぁ。まずは助けてくれたお礼を言わせてな。ありがとなぁ」
「そうだな。サギ先生。ありがとな」
「あぁー。そか。リニス」
部屋の隅でおとなしくしてたリニスを呼ぶ。
空気を読んで、リニスは2人の目の前で人型をとる。
「いえ、気にしないでください。とにかく何事もなくすんで良かったですね」
「「猫が人に変わった」」
一度見たはずの長谷川も驚きの表情だ。
つかみはOKなようなので、話しを始める。
「まずは、大前提なんだが、この世に「魔法」はある」
「はぁ?」「そうなん?」
長谷川がうさんくさそうな、近衛が若干嬉しそうな声をあげる。
「まぁ、聞いてくれ。質問は後で受け付けるから。でだ。「魔法」なんて聞くとゲームやマンガ、童話なんかで見かけるいかにも「ファンタジー」というイメージがす
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