第21話 こっくりさんのその後の話し
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さて、占い研究会が遊びでやった「こっくりさん」で悪霊を集めてしまい、困っていたのを颯爽と助けたのは良いが、助けた2−Aの少女長谷川千雨さんに魔法バレしてしまい、どうしたものかと悩み中の遠坂暁9歳だ。
とりあえず、未だ解いていない封時結界の中から【サーチャー】の魔法を結界外に跳ばし、周囲を確認する。
どうやら、悪霊を集めた魔力の高まりは、ごくわずかの間にリニスの封時結界内に隠されたため、周囲を学園の魔法使いや探索魔法で捜索している気配は無い。
後、予想通り、長谷川さんが急に消えたと言った占い研究会の他の会員3名は、結界の外で突っ伏している。
状況の説明やら何やらは結界内でした方が良いんだが、突っ伏している3人が目を覚ますと余計な騒ぎになりそうなんで、結界を解くことにする。
「ごめん、詳しい説明を欲しいなら後でするから、とりあえず、話しは合わせて欲しいかな」
「なんだってぇ」
長谷川さん、地が出てますよ〜。
「リニス」
リニスに声をかけると心得たもので結界をすぐさま解いてくれる。ついでに人間体から猫の姿へと戻る。
「(げ。なんで、長谷川さんの前で元に戻るの!)」
「(暁………。説明するなら私のことも説明しないといけないし、それよりも他の子が起きた時に知らない人がいた方が問題になります)」
「なっ! 人が猫に………。夢だ。これは夢に違いない………」
とりあえず、放心している長谷川さんは放置して、気絶している近衛さんと会員3名の様子をミッド式の魔法で診断する。
うん。大丈夫そうだ。近衛さんは慣れない魔力放出を一気にしたため、他の3名はその魔力に充てられたせいで気絶しただけのようだ。
直に目を覚ますだろう。
そうなると後は長谷川さんへの事情説明だけか。
結界無効化の体質の件もあるし、話して良いかどうか、話すとしてもどこまで話すか………。
はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ。
ホント余計なことをしてくれた。
「長谷川さん」
「なんだよ」
「色々聞きたいこと、納得できないこと、たくさんあると思うけど、まず1つめ。今回の件は「こっくりさん」による暴走だ。長谷川さんはわかっていたようだけど、2度としないこと。本当に危険だったんだよ。それと4人とも気を失っているだけだから、直ぐに気付くと思うよ」
「(見事に「何」が暴走したのか、「何故」気を失ったのかを誤魔化しましたね)」
「よかった………。じゃなくて! そんな説明だけじゃわかんねーよ。しっかり説明してくれよ!」
「長谷川さん。世の中にはね。知らない方が良いことがあって、この件はまさにそれに当たる。説明を聞くと後戻りできなくなる可能性
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