バチカル〜
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イオン・・・お、お捜ししておりましたぞ・・・」
「モース。話は後にしましょう。・・・陛下、こちらがピオニー九世陛下の名代、ジェイド・カーティス大佐です」
ジェイドが片膝をつく。
「御前を失礼いたします。我が君主より、偉大なるインゴベルト六世陛下に親書を預かって参りました」
そうして、ルークはインゴベルト六世陛下に言う。
「伯父上。モースが言っていることはデタラメだからな。俺はこの目でマルクトを見てきた。首都には近付けなかったけど、エンゲーブやセントビナーは平和なもんだったぜ」
「な、何を言うか!・・・私はマルクトの脅威を陛下に・・・」
「うるせっ!戦争起こそうとしてやがるんだろうが!おまえマジうぜーんだよ!」
「ルーク、落ち着け。こうして親書が届けられたのだ。私とて、それを無視はせぬ。皆の者、長旅ご苦労であった。まずはゆっくりと旅の疲れを癒されよ」
こうしてみんなが休もうとしたが・・・
「ルークよ。実は我が妹シュザンヌが病に倒れた」
「母上が!?」
「わしの名代としてナタリアを見舞いにやっている。よろしく頼むぞ」
「(ナタリア・・・?)」
愛依が呟く。俺は愛依の耳元に口を近づける。
「(ナタリア様はインゴベルト六世陛下の娘で、ルークの許嫁だよ)」
「(お、お偉い方なんですか!?)」
・・・とにかく、一旦俺達はルークの屋敷に向かうことになった。
「父上!ただいま帰りました」
「報告はセシル少将から受けた。無事でなによりだ。ガイとサキもご苦労だったな」
「「・・・はっ」」
「使者の方々もご一緒か。お疲れでしょう。どうかごゆるりと」
「ありがとうございます」
「ところで、ルーク。ヴァン謡将は?」
「師匠?ケセドニアで別れたよ。後から来るって・・・」
「ファブレ公爵。私は港に」
「うむ。ヴァンのことは任せた。私は登城する」
ファブレ公爵はそう言って出ていく前に・・・
「キミのおかげでルークが吹き飛ばされたのだったな」
「・・・ご迷惑をおかけしました」
ティアが謝る。
「ヴァンの妹だと聞いているが」
「はい」
「ヴァンを暗殺するつもりだったと報告を受けているが。本当はヴァンと共謀していたのではあるまいな?」
「共謀?意味がわかりませんが」
「まあよかろう。行くぞ、セシル少将」
「なんか変だったな。旦那様」
ガイが呟く。
「ヴァン師匠がどうしたんだろう・・・」
「私もここで・・・」
「どうせなら奥様にも謝っていけば?・・・まぁ、奥様が倒れたのもルークがいなくなったせいだろうし・・・」
「・・・そうね。そうする」
俺達は
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