第五章 StrikerS編
第百二十九話 『ホテル・アグスタ』
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し後は撃ち抜くだけ!
これで…すべて終わらせる!
「クロスファイヤー………シュートッ!!」
すべての弾丸がガジェッドを貫いていく。
そうだ。あたしならやれるんだ!
でも、一つだけ弾丸が逸れてしまい、それはスバルへと向かっていってしまった。
(スバル…!)
だけど、そこに一つの閃光が通り過ぎた。
そしてあたしの弾丸を貫いて消滅させていた。
誰がこんな芸当を!
ヴィータ副隊長も駆けつけてくれたが唖然としている。
そこに通信が響いてきた。
『ティアナ。あなたはもう下がりなさい。後は私がすべて射抜くわ』
「シホさん!?」
シホさんの通信の声と共に何度も矢が流星のようにガジェッドに降り注いできてすべてを正確に射抜いていく。
でも、どこから狙撃を…!
それでモニターで確認して見てみるとホテルの屋上から矢を放っていた。
そんな…!?
ここからどれだけ距離が離れていると…!
そして最後の一体を貫くと、
『ふぅ…全機撃墜ね。
ヴィータ、後はお願い。
勝手に抜け出してきちゃったからはやてに絞られてくるわ』
「おう…あんがとな。シホ」
『それとティアナ。後で二人で話をしようか?』
「…はい…」
それでシホさんとの通信は切れた。
「…それよりティアナ。
今回はシホに救われたからよかったが、今のは直撃コースだった。
そこんところ分かってんのか!?」
「あ、あの…ヴィータ副隊長、今のも作戦で…」
「あんなのが作戦であってたまるか! もういい。お前らは二人とも後ろに下がってろ!」
ヴィータ副隊長にそう言われてしまいあたし達は後ろに下がる事になってしまった。
それから裏手の警備に入るとエリオ達に告げてあたしは一人裏へと回っていった。
だけどスバルがついてきて、
「ティア。終わったみたいだから戻ろう…」
「あたしはここを警備しているわ。あんただけで戻りなさい…」
「で、でもティア。ティアは悪くないよ。だから…」
「うるさい! さっさといけって言ってんのよ!」
「………ごめんね、ティア。また後で………」
それでシュンとしながらスバルはその場を離れていった。
…バカだ、あたし。
心配してくれる相棒にもこんな言葉を言っちゃって。
本当ならあたしは謝るべきなのに…。
あたしが証明したいはずの兄さんの、ランスターの銃の事も証明したかっただけなのに…!
それで思わず壁に寄りかかり、
「……あたしは……あたしは……」
悔し涙をいくつも流してしまっていた…。
◆◇―――――――――◇◆
Side シホ・E・S・高町
私は屋上で弓でガジェッドを射抜いた後、はやての元に戻り、
「…それで、なにかいい訳はあるか? シホ
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